詳細 | |
---|---|
学科 | メディア学科 |
年度 | 2014 |
ゼミ名 | 小黒 純 |
タイトル | 崩れかけの報道協定 -ネット時代到来における報道協定を考察- |
内容 | 公式な発表はされていないため確実ではないが、報道協定が締結された事件を探していくと、2006年を最後に報道協定が結ばれた事件は見当たらない。しかし、2013年一年間での認知されている誘拐事件は442件にも達している(警視庁調べ)。 報道協定が日の目を浴びなくなった要因として、誘拐事件が起きていないという理由は考えられない。では、なぜ今日報道協定は結ばれなくなってしまったのか。本稿では報道協定について、報道協定の定義や経緯を振り返りながら考えていく。そして、現在もなお賛否両論が分かれるなかで両者の声に着目しつつ、今日のインターネット普及による報道協定への影響を明らかにしていく。実際に報道協定が結ばれた事件から結果的に報道協定が結ばれなかった事件に着目し、ネット時代における報道協定の問題点を考察する。インターネット環境下にいることが当たり前の今日、報道協定は崩壊しつつあり、姿を消すのを待つだけである。 |
講評 | 今年度は過去最大の20人を超えるゼミとなった。春学期が終わる7月下旬、「夏休み中に半分以上済ませ、12月上旬には全員が完成させ、卒業旅行の計画でも立てるがよい」と笑顔で見送った。各自が選んだテーマだし、それぞれが前進させることができるだろうと疑わなかった。 しかし、まったくエンジンがかからなかったようだ。就職活動が終わっていないなど、さまざまな理由が挙げられるが、例年以上に進行が遅い。11月には初めての「卒論合宿」を2泊3日で敢行、12月にも2度の日帰り合宿を行った。オレンジ色のフリクション・ボールを何本消費しただろうか。受講生に返送した添削後のペーパーは高さ20センチ以上に。 かくして、ようやくクリスマスイブの提出日に全員が間に合った。卒業論文を書く側だけでなく、指導する側も断崖絶壁に立たされたが、辛くも乗り切ることができた。結果的には、全員が一定水準を超える論文を書き上げることができた。 「大変だったが、達成感を味わった」という感想が届く。卒業論文が修練の機会となったならば、最高の大学生活を送ったことになる。全員が大きく成長したと信じている。 完成までの過程では、テーマ選びから研究対象や研究方法の検討、さらには研究結果のまとめ方まで、それぞれの場面で、難問をぶつけてもらった。どのように指導すればよいのか、例年以上に新たな挑戦の機会を得た。感謝したいのはこちらの方である。お疲れさま、そして、ありがとう。 |
キーワード1 | 報道協定 |
キーワード2 | 誘拐事件 |
キーワード3 | ネット時代 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
戻 る |