詳細 | |
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学科 | 教育文化学科 |
年度 | 2014 |
ゼミ名 | 井上 智義 |
タイトル | 話す相手の違いによる身振りの変化ー発話者に焦点をあててー |
内容 | コミュニケーションをとる相手(聞き手)の違いによって発話者の身振りがどのように変化するのかを調べるため2つの実験を行い、その身振りを分類し、比較検討した。実験Ⅰでは、大学生12名に、話の通じやすさに違いが出ると考えられる対象者(小学生・大学生・留学生)を想定して実験を行った。その結果、対象者ごとの身振り数や身振りの分類ごとの変化も見られたが、発話者が伝えるテーマによって発話の具体的な内容を対象者ごとに変化させるために、その内容が身振りに影響することが示された。実験Ⅱでは、大学生12名に、知識量に違いのある2パターンを想定して実験を行った。その結果、知識量が少ない人を話し相手として想定した場合の方が、身振りが多く表出することが示された。また、身振りの分類においては映像的身振りが最も表出が多いことも示された。 |
講評 | 今年度の私のゼミの卒論テーマは、各個人が比較的好きなテーマを選択して、心理学的な調査により、それぞれの関心のある内容について取り組んだものと認識しています。ある人は2年かけて同じテーマで研究を掘り下げました。また、複数の人たちが、長時間かけてのインタビューを実施して、事前に予想ができなかった内容についても、調査対象者から聴きだすことができました。調査研究から明らかにされたことを見てみると、私自身が興味深く思える内容が少なくありませんでした。大半の論文は、長時間かけて先行研究をまとめ、周到な準備をして調査をおこない、心理学論文の体裁を整えています。大学院に進んで研究をつづけたら、きっと良い研究が継続できるのにと感じたケースも複数あります。片手間で書きあげた人は皆無だと思いますが、それぞれ個人の努力には、相当違いがみられました。頑張った人は、満足のいく成果と充実感を味わっているものと推測しています。 |
キーワード1 | 身振り |
キーワード2 | 発話者 |
キーワード3 | 話し手指向機能 |
キーワード4 | 映像的身振り |
キーワード5 | |
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