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学科 教育文化学科
年度 2014
ゼミ名 越水 雄二
タイトル グルントヴィの思想とフォルケ・ホイスコーレ
内容 本稿は、デンマークで誕生したフォルケ・ホイスコーレの本質を明らかにすることを目的とし、構想者であるグルントヴィの生い立ちや精神、教育思想、歴史的背景などと関連付けながら、その源流について研究したものである。フォルケ・ホイスコーレの原点にはグルントヴィ独自の啓蒙思想が存在し、「民衆の、民衆による、民衆のための高等教育機関」という理念のもとに発展してきた。そこでは詰め込み教育を批判し、母国語による「語り」や、「相互作用」によって人々の精神を明らかにし、覚醒させ、生のよろこびを知ることのできる学びの場を作ることが目指された。また、このような教育を通じて国を豊かにし、自由な社会を形成維持できる市民の養成が目標とされた。このことから本稿では、フォルケ・ホイスコーレの現代の教育体系における位置づけを、知識や技術の伝達を目的とする高等学校や大学およびカルチャー・センターのような生涯学習機関などとは区別したうえで、「成人のための高等教育機関としての私立学校」と結論付けた。
講評 「教育文化学演習Ⅲ・Ⅳ④」、すなわち〈西洋教育文化ゼミ〉では今年度、17編の卒業論文が提出されました。本データベースに掲載された各論文の梗概からお分かりの通り、17編の内容はヴァラエティに富んでいます。ゼミ生は自分の研究テーマに詳しくなるのはもちろん、他のメンバーによる多彩な発表からヨーロッパの教育文化について幅広い知識や情報を得られたはずです。それらが各自の生涯学習のための素養となり、今後の生活の中での様々な学びや楽しみの機会に、意外な時に意外な所でも想起され活かされることがあれば幸いに思います。私は今後、本ゼミ生が、卒論のテーマを3年次の終わりには設定し、4年春学期に先行研究を把握して自分の研究の焦点を定め、できれば夏休みに現地を訪ねて、本格的な調査はできなくても空気を肌で感じた上で、4年秋学期に考察を深めて執筆を進められるような、指導体制・学習環境の提供に努めていきたいです。(越水雄二)
キーワード1 デンマーク
キーワード2 フォルケ・ホイスコーレ
キーワード3 グルントヴィ
キーワード4 生の学校
キーワード5  
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