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学科 教育文化学科
年度 2014
ゼミ名 越水 雄二
タイトル 映画に見るパブリック・スクール像の変容
内容 パブリック・スクールはイギリスにおける極めて重要な教育機関である。本論文は、「19世紀末~20世紀中葉のイギリス社会で、パブリック・スクールはどのような存在として捉えられていたのか」を明らかにすることを目的とした論文である。『チップス先生さようなら』『アナザー・カントリー』『If もしも…』の3つの映画作品を取り上げ、各々の作品が作り上げるパブリック・スクール像を分析する。その結果、作品が作り上げるパブリック・スクール像は、大英帝国の繁栄と衰退に付随する形で生まれるパブリック・スクールに対する称賛と批判の風潮を反映し、徐々に美化したものから批判的なものへと変化していくことがわかった。このことから本論文は、「19世紀末~20世紀中葉のイギリス社会で、パブリック・スクールはイギリス社会の根幹を成すものであり、社会に生じる様々な変化に対して責任を負うべき存在として捉えられていた」という結論に至った。
講評 「教育文化学演習Ⅲ・Ⅳ④」、すなわち〈西洋教育文化ゼミ〉では今年度、17編の卒業論文が提出されました。本データベースに掲載された各論文の梗概からお分かりの通り、17編の内容はヴァラエティに富んでいます。ゼミ生は自分の研究テーマに詳しくなるのはもちろん、他のメンバーによる多彩な発表からヨーロッパの教育文化について幅広い知識や情報を得られたはずです。それらが各自の生涯学習のための素養となり、今後の生活の中での様々な学びや楽しみの機会に、意外な時に意外な所でも想起され活かされることがあれば幸いに思います。私は今後、本ゼミ生が、卒論のテーマを3年次の終わりには設定し、4年春学期に先行研究を把握して自分の研究の焦点を定め、できれば夏休みに現地を訪ねて、本格的な調査はできなくても空気を肌で感じた上で、4年秋学期に考察を深めて執筆を進められるような、指導体制・学習環境の提供に努めていきたいです。(越水雄二)
キーワード1 イギリス
キーワード2 パブリック・スクール
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