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学科 | 教育文化学科 |
年度 | 2014 |
ゼミ名 | 山田 礼子 |
タイトル | 進学校における進路選択の学校文化―A高等学校におけるトラッキングを事例として― |
内容 | 大学全入時代を迎えた現在、高等教育機関での学びの機会が増えている。それに伴い、以前は高等学校に入学した時点で卒業後の進路が決まってしまうという傾向があったが、進学という選択肢へのシフトができるようになったことで、高等学校での進路選択におけるトラッキングは希薄化しているという変化が見受けられる。 しかし、本稿では大学全入時代を迎えたからこそ、元々進学を卒業後の進路として選択していた進学校では偏差値や大学のネームバリューなどにこだわるトラッキングが形成されているのではないかという逆説的な問題意識を設定する。一事例として、県立の進学校として有名なA高等学校の卒業生を対象に2014年9月~11月にインタビュー調査を行った。高校時代の進路選択について振り返りを行うというインタビュー調査を通して、進学校の進路選択におけるトラッキングの存在と影響、その背景にあるものについて考察した。 |
講評 | 本年度の卒業論文を執筆した学生は20000字が8名、10000字が1名の計9名であった。 今年は従来よりも、比較的早期から課題を設定して、課題に取り組んだといえる。また、当該ゼミでは大学院生を交えてのゼミでのディスカッションも日常化していることもあり、大学院生からのアドバイスを受けながら、課題に取り組み、アドバイスを受けて、修正した内容を教員に提出するというプレセスが機能したと評価できるだろう。ラーニング・コモンズを積極的に利用し、ラーニング・コモンズに常駐している教員からの学習指導を受けたことも、自立的に卒業論文に向き合えた要因となった。当該ゼミでは、データを収集し、それを分析することが基本となっているため、早期からデータ収集に取り掛からなければ、分析と卒業論文執筆までこなすことはむずかしい。今年の学生たちはそうした時間配分をゼミ生同士で自発的に管理することができたのではないかと思う。 |
キーワード1 | 進学校 |
キーワード2 | 進路選択 |
キーワード3 | トラッキング |
キーワード4 | 大学進学 |
キーワード5 | 大学全入時代 |
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