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学科 教育文化学科
年度 2014
ゼミ名 中川 吉晴
タイトル 蛇・龍から読み取る人間と文化の心理 ―ユング心理学に基づいて
内容  蛇・龍は、神話の物語において、象徴として重要で意味深い役割を果たしてきた。ユングは、神話は人間の心の本質の表明であり、その物語の中に存在する象徴には、複雑で深い意味があるとした。それは、明確に捉えられたり、意識されたりするものではないが、人間の意識の深層に存在する普遍的無意識が表れたものである。人間の本質は、常に無意識の中にこそある。それは明確に捉えられたり、意識されたりするものではなく、明らかな形をとって現われることはないが、人間の創作物や夢に付随して現れ、その存在を感じ取ることができる。
 また、神話は現代においても発生しえるものであり、現代のありとあらゆる物語を包含する創作物は、神話となりえると考えられる。現代の物語はかつての神話を核としつつ、現代の人間の生き方を要素として加えられ、描かれている。では、人間の心の本質を表したものである神話において、重要で意味深い役割として描かれてきた蛇・龍は人間の心のどのような側面を表しているのか。
 本論文では、神話における蛇・龍の在り方をユング心理学の側面から考察することで、人間の心の本質の一面を読み取ることを試みる。また、現代における蛇・龍の成り立ちとその可能性について考察し、人間の自我は変容しているのかを明らかしようと試みる。神話においては多くの象徴的動物や登場人物が存在するが、その中でも蛇・龍は象徴性が強いように感じられ、特に人間の心と深く関わっているのではないだろうか。
講評 本論文は、ユング心理学を用いて、蛇・龍の神話を分析したものである。東西両方の神話を扱っている点、および現代における蛇・龍の表象を分析している点で評価できる。
キーワード1 C.G.ユング
キーワード2 神話
キーワード3
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キーワード5 英雄
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