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学科 メディア学科
年度 2008
ゼミ名 青木 貞茂
タイトル 広告が希求するスター女優表象の歴史的起源-黄金時代のスター広告から紐解く-
内容 スクリーンの中で輝くだけでなく、ファッション誌の表紙を飾り、スーパーブランドの顔も務めるハリウッド女優はアメリカ人だけでなく、世界中の女性たちにとって憧れの存在である。ハリウッド女優が大衆から崇拝されるようになった起源は黄金時代(1930から40年代)であった。世界恐慌と第一次世界大戦という2つの大きな社会的出来事の過程で、不安な大衆に夢を与え続け、一際輝いていたのがハリウッドスターであったからである。  
また、広告にハリウッド女優が出演することが流行化したのも黄金時代である。当時、強い個性を持ったハリウッド女優が乱立した中で、いくつもの広告に出演した女優たちの共通点を見つけると、広告に希求された女性像は“大衆に親近感を与えられる愛嬌を持った、美人スター”となった。親近感を持ちつつカリスマ性に溢れる“ポップスター”と親近感を与えながら優れた演技力を誇る“コメディエンヌ・スター” の2タイプこそ、広告が希求するハリウッド女優なのである。現在も大衆向け商品の広告に出演するハリウッド女優はこのポジションの女優であり、今も昔も広告に出演する大衆から愛されるハリウッド女優はステレオタイプのままである。
講評 青木ゼミの卒論では、広告表現、広告メディア、広告クエリエーター、キャンペーン、
ブランド、文化、環境などに関する具体的なケース分析、歴史分析、理論的な分析などがあります。ゼミ生が、実際の広告を分析し、自分でキャンペーン、ブランド広告 を企画・立案した経験に立脚して問題意識を発展させた上で書かれた力作論文です。
広告を中心としながらもビジネスよりのものもあれば文化論的なものもあるといった
ようにテーマ、方法論ともに幅の広さが特徴です。
キーワード1 ハリウッド女優
キーワード2 黄金時代
キーワード3 広告
キーワード4  
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