詳細 | |
---|---|
学科 | 社会学科 |
年度 | 2014 |
ゼミ名 | 板垣 竜太 |
タイトル | Jリーグの組織とフーリガンの存在 ―ガンバ大阪から見るフーリガン予備軍 |
内容 | サッカーにはフーリガンがつきものであるが、日本のサッカーにはフーリガンがいないと言われている。ヨーロッパサッカーで暴動や破壊行為などで問題視されているフーリガンだが、ヨーロッパサッカー組織の中では大きい問題とはならず、逆にヨーロッパサッカーの醍醐味とさえなっている。 本論では、日本サッカーにフーリガンがいない理由や、日本サッカーが抱えているフーリガンの一歩手前のフーリガン予備軍の事件の数々を紹介した。事件の原因である熱狂の中身としてお祭り的熱狂と攻撃的熱狂の二つに分けることで、フーリガンとフーリガン予備軍の違いを探った。日本のサッカーファンは自分が被害者のごとくサポーターの逸脱行為をSNSで流し、拡散することや人種差別といった逸脱行為で日本サッカー自体を弱くし、イメージの低下へと繋げる。これによって、フーリガン予備軍であっても事件が絶えず、いつフーリガンが出現してもおかしくないような状況になっていることが分かった。 |
講評 | 趣味と参与観察を兼ねた研究であり、フーリガン予備軍の実態について、ファン組織の内部にいる者ならではの記述がおこないながら、ファンの「お祭り的熱狂」と「外攻撃的熱狂」があることなどを描きだしている点が、本論文の最大のおもしろみである。文章表現が甘く、主観的な評論風の記述も見られ、「熱狂」や「暴動」についての理論的な詰めがないのは残念であるが、「日本にはフーリガンがいない」といった通説に対し、既にイングランドのフーリガンと紙一重の状況になっていることを分析しているのは興味深い知見である。 |
キーワード1 | フーリガン |
キーワード2 | 逸脱行為 |
キーワード3 | 組織論 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
戻 る |