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学科 社会学科
年度 2014
ゼミ名 板垣 竜太
タイトル 女性短期アルバイトの就業意識 ―短期化する非正規労働とその働き手―
内容 短期アルバイトは、学生や主婦、フリーターなどさまざまな人が従事している。しかしこれまで、就業期間の短い日雇労働者に関する研究は主に貧困層が中心であった。また、女性の非正規労働者に関する研究も長期パートタイムに従事する人々が中心であった。そのため、既婚女性や学生など、扶養者がおり、かつ短期アルバイトをしている人々には焦点があてられて来なかった。本研究はそのような人々の就業意識に焦点を当てるものである。9名の女性に半構造化インタビューを実施し、その就業状況や職業観、ワーク・ライフ・バランスなどについて尋ねた。その結果、彼女らには主に2つの類型があることがわかった。1つ目は、家庭や子育て、私生活を重視したい人々、2つ目は、長期パートタイムに加えてもっと働きたいという人々である。また、これに加え、長期パートタイムで働きたいと考えつつも、高齢等の理由で短期アルバイトを選ばざるを得ない人々も存在した。
講評 女性の仕事といえば正規/非正規の違いはあれ常雇の仕事が議論の中心となるが、そのなかで短期アルバイト(臨時・日雇労働者)という労働市場に注目したのは独自の視点である。慎重で禁欲的な書き方で、もっと大胆に問題提起してほしいという気もするが、主として扶養者その他の稼ぎ手が別にいるという条件のもとで、短期アルバイトのみをやりながらワーク/ライフの後者をそれなりに重視するタイプと、長期の仕事の不足を埋めるために短期で働くタイプを見いだし、現代の女性の働き方における狭い選択肢の一つとして位置づけられたのは重要な成果である。
キーワード1 短期アルバイト
キーワード2 臨時・日雇労働者
キーワード3 ワーク・ライフ・バランス
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