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学科 社会学科
年度 2014
ゼミ名 板垣 竜太
タイトル 「韓流」が日本人に与えた影響
内容 2004年の韓流ブームから約10年がたった現在、韓流は私たち日本人にとってどのような存在であり、そして韓流が現在の日本人に何を残したのかについて研究を行った。
また、本稿では、ドラマ視聴だけに留まらず韓国語習得や旅行といったように韓国に対しての関心度が高い「能動的ファン」たちに焦点をあてたインタビュー調査とアンケート調査を実施した。その結果、日本人が韓国に対しての理解を深める重要なツールとしても機能していること、韓流ファンに心理的変化を与えていたことが明らかになった。しかし、一方で「嫌韓」「在日コリアン」という解決できない問題も見つかった。韓流は日本人の個々人の韓国に対する理解や関心を深めることはできたが、国家単位で日本と韓国を近づける力には不足していたのかもしれない。果たしてこれからの韓流はどのような方向へ進み、そしてこれらの課題を解決するきっかけとなるのだろうか。

講評 「韓流」ブームが一段落し、落ち着いたともいえる現状において、ことばも学びながら「韓流」ファンを積極的に続けている人たちについての実証的な研究である。100人近くの人へのアンケートやインタビューをおこない、ことばを勉強するような能動的ファンの場合、「明るく」なったり、新たな人のつながりができたり、旅行に行くようになったり、歴史・社会問題にも目を向けるようになったりしたといった変化が見られることを明らかにしたほか、「嫌韓」になった人たちの声、在日コリアンのアンビバレントな思いなども拾っており、そうした「韓流」をめぐる現在の新たな段階を可視化した点において評価できる。
キーワード1 韓流
キーワード2 日韓問題
キーワード3 国際社会
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