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学科 社会学科
年度 2014
ゼミ名 板垣 竜太
タイトル ゆるキャラの地域活性化 ―京都のゆるキャラから見る―
内容 ゆるキャラをつくるにあたって,成功と失敗とは何だろうか。この論文では,まちおこしや地域活性化の視点から,地域とゆるキャラの関係性について論じている。
”ゆるキャラ”とはそもそもみうらじゅんが名付けたもので,郷土愛に溢れた,着ぐるみを着たどこか不安定なキャラクターを指す。ひこにゃんやせんとくんが話題になった2008年ごろから”ゆるキャラ”という名前が浸透し始めた。
この論文では,京都府としてゆるキャラグランプリへ出場したゆるキャラを表にまとめ,例として4つのゆるキャラ制作団体に現在のゆるキャラ事情をインタビューした。そこでわかったことは,どのキャラクターも全国的に有名になることを求めているのではなく,まずは地域の人たちに認知してもらう,というのを目標で挙げている。
ゆるキャラに”失敗”はなく,作った団体やその地域に住む人たちが好むのかという”満足度”によってゆるキャラは評価される。
ゆるキャラをきっかけとして地域に興味を持ってもらう〈導入〉として,地域をアピールするときの〈シンボルマーク〉としてのゆるキャラなのだと筆者は考える。”満足度”によって評価することができる。
講評 今日地域活性化のためにさまざまな取り組みがなされているが、本論文は、いわゆる「ご当地ゆるキャラ」に関する研究である。このような主題の場合、とかくマーケティング的発想から成功/失敗という軸で評価し、全国区になるものばかりが話題になりがちであるが、地域振興を図る人たちの満足/不満足という軸を設定した点が、この研究のメリットであろう。全体的に分析自体も「ゆるい」が、作ったキャラクターが割に活用されてそれなりに満足している地域の人たちの現時点での視点を提示できた点において意義がある。
キーワード1 ゆるキャラ
キーワード2 京都府
キーワード3 地域活性化
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