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学科 | 社会学科 |
年度 | 2014 |
ゼミ名 | 板垣 竜太 |
タイトル | ナバホ居留地Jeddito 地区にみる 伝統継承とその変化 |
内容 | 数多くいるアメリカ先住民のなかでも最も人口が多い部族として有名なのがナバホ族である。彼らは自治政府を持ち、自民族の神話をモチーフにした国旗も持っている。議会もあり、選挙なども行われている。自民族の言語、習慣、議会、国旗を持っているということはアメリカ社会にいながら独立した一つの国家としての役割を十分に果たしているのである。 そんな彼らが今日のアメリカ社会においてどのように伝統を次世代へ継承しているのか。また、世代交代によってどのように伝統継承の場が変化しているのかについて、参与観察、インタビュー、ファミリーツリー、人口統計データを基に検証する。また、調査対象を私自身の一族とし、複雑な立地にあるJeddito 地区に限定した。 アメリカ社会に生きる若い世代のナバホが次世代にどのようにして伝統を継承しているのか、また、何世代にもわたる母系制を守ってきたナバホの人々が現在どのようにしてその母系制を守り、次世代へつなげているのかについて調査したのものである。 |
講評 | 自らの出身地でもあるナバホの居留地が今日著しく変貌している様子を具体的に描き出した研究である。現地でしか手に入らない統計資料、内部者ゆえに得られる情報やエピソードも盛り込んだ貴重な内容を含んでいる。調べて書くべきことはまだ多々残されていると思われるが、かつての強制移住や居留地形成、そこでの教育政策や産業政策などが、今日になって世代交代とともに急速に深刻なインパクトをもたらしていることを、具体的な事例研究から浮かび上がらせた点において、本研究の主要な貢献がある。 |
キーワード1 | 先住民 |
キーワード2 | 伝統継承 |
キーワード3 | 家族 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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