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学科 | 社会学科 |
年度 | 2014 |
ゼミ名 | 鵜飼 孝造 |
タイトル | 「ダメ出しの社会学」 |
内容 | ダメ出しとは、相手の悪いところを指摘することである。私のサークルでは、その相手の悪いところを見て見ぬふりをして、過ごしているのではないか。このままではサークルがうまくいかなくなるのではないかと不安になったため、今回ダメ出しを相手にどのように行えばよいのか調べることにした。ダメ出しは、相手との親密性(仲の良し悪し)と地位関係(目上の人か、同期か、目下の人か)によって、ダメ出しの頻度と効果が異なることがわかった。その効果を最大化するために、ダメ出しのデメリットであるフェイス脅威度に注意し、それをできるだけ抑制させる方法を親密性と地位関係という条件にあわせて調査した結果を参照した。その調査結果が、私の所属するボランティアサークルの先輩・同期・後輩の関係にあてはまるのかどうかを、サークルメンバーにインタビューと私自身の経験とですることで検証した。全体としては、誰にでも経験があるダメ出しするか否かの自問自答に答えを出す参考資料という目線で論文を構築した。 |
講評 | ダメ出しとは、「叱る」でも「批判」でも「不平」でもなく、同じ目線に立ってやさしく育てるように相手の欠点を指摘することだという。今の若者は叱られることや批判されることは苦手だが、気が置けない相手からダメ出しされるのは受け容れるのか。サークルであればそれでいいのかもしれないが、企業等の組織では、競争的な層はより高いレベルを求めて転出し、消極的な層は黙ったまま何もしたくないのが現実ではないか。きまじめな「ダメ出し」層にとっては生きづらい世の中である。年をくった評者からのアドバイスは「ダメ出しをする以上は、相手の2倍の量と速さの仕事をしろ」ということだ。 |
キーワード1 | 親密性 |
キーワード2 | 地位関係 |
キーワード3 | フェイス脅威度 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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