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学科 社会学科
年度 2014
ゼミ名 鵜飼 孝造
タイトル 「日本のサッカーが世界で勝つために必要な環境整備とは」
内容  日本のサッカーが世界で勝つためにはどのような環境整備をすればよいのか。そのために必要な環境とはどのようなものなのかを検証し、ポイントを3つに絞り考察する。
 サッカーにおいて、選手が激しく走ったり転倒を伴い、さらにボールが転がりながら行き交うピッチが芝生であることは重要かつ当然のことである。レベルに関わらず、すべての選手が芝生のピッチでプレーすることが可能になれば選手全体のレベルが向上し、競技力の発展につながるであろう。
 さらに、選手同士が常に全力を出し切ることはレベルアップには非常に重要である。公式戦というものは練習試合とは一味違った緊張感を伴い、選手の真剣度はさらに高いものとなる。そのために日本で多く採用されていたトーナメント方式からリーグ戦方式にとってかえ、適切なレベルの相手との真剣勝負を用意し、長期的なスケジュール管理をすることで選手の成長に大きなメリットがあると考える。
 最後に選手のレベルアップの重要な一端を担う指導者も選手と同様にレベルアップが必要である。そのために指導者も互いに競い合い、切磋琢磨することが重要である。しかし、指導者を評価することは指導者という役割の性質上困難であるため、指導者を評価するのではなく、指導者間のチームの行き来が容易な環境を整備し、市場原理に任せることで適材適所に指導者を配置できると考える。
 こういった要素を日本に適した形、方法で整備することができれば日本のサッカーはさらなる進化を遂げるであろう。
講評  著者は、サッカー選手として15年間、指導者としても2年間のキャリアを積んでおり、その日本サッカー界のレベルアップのための提言に対して、サッカーに詳しくない評者が反論することはできない。芝生のピッチ、リーグ戦方式、指導者の流動性確保が重要だといわれれば、そうなのだろう。しかし、サッカー先進国においては既に常識であることを日本でも実現すれば、それは確かに全体のレベルアップにはなるかもしれないが、「世界で勝つ」ためには圧倒的な決定力をもった選手が必要なのであり、そのような天才の発掘と全体のレベルアップとは、無関係とはいえないまでもかなり異次元の話ではないか。
キーワード1 サッカー
キーワード2 環境整備
キーワード3 育成
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