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学科 | 社会学科 |
年度 | 2014 |
ゼミ名 | 鵜飼 孝造 |
タイトル | 「きょうだい構成と性格の関連について ―きょうだい間の誕生順位によるそれぞれの性格傾向とその背景とは―」 |
内容 | 本稿では、私達の性格がきょうだい間の誕生順位と関連しているのかについて調査を行った。具体的には、長男・長女はしっかり者。末っ子はわがままといった1度は聞いたことのある噂話が事実なのかどうか検証した。 まず、先行研究の調査対象者は小学生から中学生までだったが、大学生を対象にした今回の調査で両者の性格に特に変化は見られなかった。小中学生より随分と大人になったつもりが私達の性格は何ら変わっていなかったのである。 続いて、親ときょうだいからなる家族間の関わりが、学校内での友達付き合いなどに比べ遥かに私達の性格を形成するのに強い影響を与えることを裏付けることができた。例えば、1人っ子はきょうだい間の喧嘩などを経験していないためそれは家族外の人付き合いで露呈する。 また、単にきょうだい間の誕生順位といっても、第1子、第2子、中間子、末っ子、1人っ子に分類されそれぞれで性格に違いがあることがわかった。例えば、アンケート調査によって第1子と末っ子に負けず嫌いな性格が見られたが、第1子の負けず嫌いと末っ子の負けず嫌いは異なり、さらに、末っ子の負けず嫌いという性格は主に第2子が持っていているもので末っ子には負けず嫌いな性格はあまり見受けられないという検証結果が出た。 |
講評 | きょうだい順によって性格は違うのかという「べた」なテーマに変更したいと言い出し、やれやれと思ったけれども、大学にいる間に決着をつけたいとの切実さを感じたので変更を認めた。(説得の巧みさはやはり中間子かな?)その結果、寮生の仲間の協力もあって、学説の検討の上に、アンケート調査ありインタビューありと本格的な研究に仕上がった。アンケートはステレオタイプに引きずられているけれど、インタビューが読ませる。出生順そのものというより、それによって生じる家族内・親戚内での相互作用によって性格が形成されるプロセスを引き出していてお見事と感心した。著者は性格を決定論的に考えているが、社会人としてもっと多様な人にもまれたら、性格が変わることがわかるだろう。 |
キーワード1 | きょうだい |
キーワード2 | 誕生順位 |
キーワード3 | 性格 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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