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学科 | 社会学科 |
年度 | 2014 |
ゼミ名 | 立木 茂雄 |
タイトル | 日本人のマテリアル・カルチャーの特徴 -ロシア人との比較を通じてー |
内容 | 本稿は、人のものに対する考え、ものの扱い方をマテリアル・カルチャーといい、ロシアとの比較を通じて、日本のマテリアル・カルチャーの特徴を見出し、日本のものの扱い方は生活の作法であるため、日本の場合だけものの大切な扱いは他の生活の面にいい影響を与える仮説を実践的に確認し、具体的にどのようなものへの考えや態度はどの生活の面に影響を与えるかを明確にするための研究である。 方法として、オリジナル「ものに対する考え」尺度と「普段の態度・行動」尺度を作り、その尺度の基にロシアと日本でアンケート調査を行った。 結果として、日本のマテリアル・カルチャーの5つの特徴を見出すことができた。そして、ものの扱いと普段の態度・行動の間にロシアの場合にも相関が見られたが、その相関は内的な性質を持ち、自分の満足を満たすだけである。一方、日本のものへの考えは人の関心を外部に向け、人を成長させ、他の人への態度や世界観にまで影響を及ぼしている。 |
講評 | 来日してから体験してきた日本人のモノに対する関係性が、ロシアとは異なっている、という経験を出発点として、マテリアル・カルチャーに関する基礎文献を読破し、これに基づいて「ものとのつきあい方」に関する尺度を開発し、日露両国で質問紙調査を実施し、日本人のモノとのつきあい方は、人の関心を外部に向け、人を成長させ、他者への態度や世界観にまで影響をあたえていることを実証的に示しました。独創的な研究成果を生み出すことができました。 |
キーワード1 | マテリアル・カルチャー |
キーワード2 | 物質文化 |
キーワード3 | 物教徒 |
キーワード4 | 社会的自己 |
キーワード5 | |
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