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学科 社会学科
年度 2014
ゼミ名 立木 茂雄
タイトル 女性の拒食・過食を生み出す社会構造 ―〈ジェンダー〉と〈近代家族〉の視点から―
内容  自身のダイエット経験から〈摂食障害〉という病を知り、「なぜ女は苦しい思いをしてでも痩せていることに固執するのか」という疑問を抱いた。そこには社会の根底にある〈ジェンダー〉と関係があると考え、そしてジェンダーは〈近代家族〉と密接なかかわりを持ち、女性の持っている「ジェンダーの縛り」と「近代家族の意識」が拒食・過食行動を生み出しているのではないかという仮説が生まれた。
 本研究では摂食障害の症状である拒食・過食行動や「痩せ願望」は、ある程度は多くの女性に共通しているものとし、学生を中心に女性を対象とした質問紙調査を実施した。その結果、ジェンダー意識が強い人ほど拒食・過食傾向も高くなり、近代家族意識はジェンダー意識を通して間接的に拒食・過食傾向を高めているという仮説通りの結果が得られた。

講評  3回生秋口から1年間、家族社会学における近代家族モデルの基礎文献に取り組み、それをもとに、近代家族モデルへの親和性の高さ、ジェンダー意識、拒食・過食傾向間に因果連鎖があることを質問紙調査を通じて実証しました。文献読解には時間がかかりましたが、リサーチ・クエスチョンができあがってからはスイスイと論文にまとまった研究です。
キーワード1 摂食障害
キーワード2 ジェンダー
キーワード3 近代家族
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