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学科 | 社会学科 |
年度 | 2014 |
ゼミ名 | 立木 茂雄 |
タイトル | 経済的支援を背景にした親子関係と自立意識について ―女子大学生Aさんと母親とのSNSの会話ログの分析を通じて― |
内容 | 日本における親子関係で、母と娘の関係性は特に親密であると言われており、その現象は「友達親子」という言葉によって語られることがある。筆者と母親の関係は、以前から友達同士のように気軽に話せる「友達親子」であった。 しかし、就職を契機とし、筆者にとって母親は、自分の将来について語ることができる対等な存在へと変化したと感じるようになった。近年のヨーロッパの青年研究において、子どもが働いて自分の収入を得る事は、親子関係に変化をもたらす重要な出来事とされている。そのため、これまでの様々な研究を立証するために、就職における経済的自立の見込みが、筆者の場合と同様に、子どもと母親との親子関係に影響を与えるのかどうか、検討していく。 本稿は、女子大学生Aさんと母親とのSNSによる会話の中から、キーワードの共通項をみつけ、カテゴリ化し、就職活動前と就職活動後における使用頻度の変化から、親子関係と自立意識の変化を捉えるための研究である。この研究において、G.H.ミードの理論を用いて、経済的自立の見込みが親子関係と自立意識に影響を与えることを明らかにする。 |
講評 | 女子大生Aさんと母親とのSNSの会話ログの内容分析を通じて、就職活動の成功を通じて女子大生Aさんに起こった客我上の変化が、母親との関係にも影響を及ぼし、結果的に親子関係の文脈中でも、主我の変化がもたらされたことを実証的に示しました。大変に時間のかかる作業を、最後まであきらめずにやり遂げたと思います。 |
キーワード1 | 経済的自立 |
キーワード2 | 親子関係 |
キーワード3 | 自立意識 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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