詳細 | |
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学科 | 社会学科 |
年度 | 2014 |
ゼミ名 | 森川 眞規雄 |
タイトル | 「自由意志」による「性の商品化」を行う女性たち |
内容 | 現代社会において、特に若い女性において「性の商品化」とは日常生活とそう離れた現象ではない。性労働への扉は以前よりもずっと身近に存在し、そしてその結果現代女性が「夜の仕事」に従事するのに大きな労力や抵抗は薄れつつあるように感じる。 自発的に思考し「自由意志」によって「性の商品化」を選ぶ女性達は、どのような環境に置かれ、何を思って働くのだろうか。 商品としての女性が溢れ、飽和状態の性風俗業界において、他の商品との競争に打ち勝つために積極的に商品としての自身をセルフプロデュースしていく「売り手」としての動きは、欲望に応える商品としての一方的な構図ではなく、欲望を先に開拓して客に提供する単なる商品以上の構図を展開する。この「商品」であり「労働者」であり「売り手」としても機能する積極性に、現代の自由意志の在り方がある。 |
講評 | 風俗産業に従事する女性たちのインタビューをつうじて今日の性意識のあり方を明らかにしようとした試みである。筆者はそうした女性が積極的な「売り手」としての意識を持つと同時にあるていどの罪悪感も持つという2重の価値観のなかにあると論じている。難しいテーマに積極的に挑んだ労作といえる。 |
キーワード1 | 性の商品化 |
キーワード2 | 自由意志 |
キーワード3 | セルフプロデュース |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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