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学科 社会学科
年度 2014
ゼミ名 藤本 昌代
タイトル 日本における移民の階層別生活意識――目的別類型化を通して――
内容  本稿の問いは、外国人はどのような目的や理由があって日本に来るのかということである。そのために日本で生活をしているインタビュー調査を実施した。来日理由や来日時の目的、また現在抱いている目的などを中心に聞き、適応過程での目的や意識の変化を辿った。その結果、家族帯同型、家族志向労働型、自己実現労働型、文化・歴史志向型、日系人型の5つに分類することができた。家族帯同型は夫についてきた人、家族志向労働型はその名の通り家族のために日本で働いている人、自己実現労働型は技術などを身につけ、自身の成長のために日本で働いている人、文化・志向型は文化や歴史を学ぶために日本で生活している人、日系人型は日本に住む日本人の家族に会うことを目的として来た人である。それぞれの適応過程を辿ると、自己実現労働型や日系人型に目的に変化や飛躍が現れ、他の3つの類型では、来日時から同じ目的を抱き続けていることがわかった。
講評 この論文は日本にいる外国人の滞在者がどのような理由で来ているのか、また、日本に滞在している中で彼らの日本に対する意識はどのようなものか、そして時間と共にどのように変化したかについて検証を行うものである。方法は大阪の無償の日本語学校で学んでいる外国人にインタビュー調査で行っている。対象者はアジア系、欧米系の外国人で出稼ぎ者、留学生、祖父母のルーツ探し、文化学習、夫の就業への帯同など、理由もさまざまである。滞在者を類型化し、時間と共に目標が変化する要因なども明らかにしている。テープでの記録の許可が降りなかったことも多く、メモで対応したり、日本語ではなく、英語でのインタビューで対応せざるをえなかったことも多かったため、対象者の語りを日本語に直し、本文で引用する部分で苦労した努力がうかがえる論文である。
キーワード1 移民
キーワード2 来日目的
キーワード3 適応
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