詳細
学科 社会学科
年度 2015
ゼミ名 鯵坂 学
タイトル 現代の寺院存続の可能性――浄土真宗本願寺派西本願寺への調査から――
内容  近年、寺院の檀家数の減少やそれが原因となった廃寺が増加している。本稿では、廃寺や檀家数の減少に対して、教団はどのように考え、対応しているのかを明らかにするべく、伝統的仏教寺院である浄土真宗本願寺派西本願寺を対象に調査を行った。
 本調査の結果、檀家数の減少や廃寺の現状に危機を感じ、それに対応する「離郷門信徒のつどい」という活動が行われ、一定の成果が挙げられていることが分かった。この活動は、都市への移動と関連して流動化する檀家の集団を本願寺派寺院に留めることに焦点を当てたものであった。また、参加者にとってこのつどいは、仏教の教義的な役割よりも人間関係の場としての役割を果たしていることが分かった。現代日本では、仏教とは何の役割があるのか分からなくなっていることが多い。しかし仏教の第一義的な役割は現世の救済であると考え、現代の寺院は救済のニーズを把握し、さらなる対応策を実践していかなければならない。
講評 今年度は就職活動の開始が例年より4か月も遅れたため、内定が早い人で8月末ころとなったため、卒論の取り組みがかなり遅れました。これにより例年と比べて、「生煮え」の卒論が多くなりました。それなりに頑張った人もいたのですが、Aに届く論文は、残念ながらありませんでした。気が付いたことを書きます。
◇良かったこと
独自な視点からテーマを選んで、先行研究をふまえて分析視角を設定し、時間の無い中でも地域調査やフィールド・ワークを頑張った人がいた(5人)。
◇反省点
①先行研究を見つけそれをじっくり読み、そのエッセンスを自分の言葉でまとめることが不十分な人が多かった。その結果、かなりの人にコピー・ペーストの部分が見られた(10人)。
②春に配ったスタイル・ガイドにそった記述が出来ていない人があった(6人)。社会に出ればわかると思いますが、文章を書くにもそれぞれの組織・団体にルールがあるのです。
③引用の付け方が不十分で(6人)、また(注)を使わない人もあった(3人)。
④1つの文章が長すぎ、文脈が分りづらい論文があった(9人)。もっとシンプルな、文章を書いてください。
◇次年度生へのお勧め
春休み段階で先行研究をしっかり探しそれら読み、それらをもとに調査をするなり、文献研究を進めるなりしてほしい。
キーワード1 仏教
キーワード2 廃寺
キーワード3 都市化
キーワード4  
キーワード5  
戻 る
Copyright (C) Doshisha University All Rights Reserved.