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学科 社会学科
年度 2015
ゼミ名 板垣 竜太
タイトル 男性の子育て―主夫や男性の育児休業取得者が抱えるストレス―
内容  育メンブームまっただ中の現代では、育児休業を取得する男性や、稼得労働に従事せず専ら家事や子育てを行う専業主夫となる男性が増えてきている。育メンブームが起こり、父親の子育てイメージが定着した近年では父親の育児ストレスが注目され始めたが、「父親も母親と同じように育児不安や育児ストレスを経験する」ことしか言及されておらず、父親が抱える、仕事と育児の葛藤や性別役割意識における世間の眼差しから生じるストレスについては言及されていない。この論文では今まで言及されてこなかった、父親が抱える仕事と育児の葛藤や性別役割意識における世間の眼差しから生じるストレスについて、育児休業取得者と専業主夫に焦点を当て論じていく。6名の男性の育児休業取得者と専業主夫へのインタビューを通し、彼らが抱えるストレスを解明する。
講評 もてはやされがちな「イクメン」だが、男性が女性と同様に専業主夫になったり育児休業を取得したりした場合、女性と同様か、場合によってはそれ以上に育児不安・ストレスを抱えてしまう状況を生々しく明らかにした論文である。まず、対象者を見つけることの困難さが、かれらの孤立状況や立場の困難さを示唆しており、そこからインタビュイーを探し出して話を聴けたことが重要である。また、そこから、昼間から育児をおこなう男性に対する周囲のまなざしという論点を提示し、性別役割意識の過酷さを指摘した点も評価される。
キーワード1 育メン
キーワード2 育児休業
キーワード3 専業主夫
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