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学科 社会学科
年度 2015
ゼミ名 板垣 竜太
タイトル アイドルとの近さを求めるファン?K-POPアイドルファンの場合??
内容  韓流ファンといえば先行研究では2004年に大流行した冬のソナタのファンである40代から50代以上の女性のファンの研究が主でありその後の韓流ブームを担っている20代を中心としたK-POPアイドルのファンについて研究されることは少なかった。そこで筆者の7年の参与観察や友人へのインタビューを元に20代ファン同士のSNSを通じた交友関係やK-POPアイドル特有の応援方法、そして普段彼女たちがどんなイベントにどのように参加しているのかを調査した。CDを大量に購入するファンたちはCD自体に使用目的を持っているわけではなく、CDをたくさん購入することによってイベントに多く参加することができ、アイドルと近くで触れ合うことができるのである。アイドルに少しでも近くで触れ合う手段としてCDを購入するのである。しかしK-POPアイドルのイベントでの一つの売りでもある近さを勘違いして、アイドル本人に迷惑をかけてしまうようなサセンの行為も同時に問題となっているが近さを売りにしている以上サセンの行為は解決されない。
講評 本論文は、K-POPアイドルに対する「コア」な女性ファンを対象とし、その言動が何に突き動かされているかを掘り下げた実証研究である。著者自身がその当事者でもあり、もともと有している人的ネットワークをベースに、K-POPやそのファンに対する深い理解とともに参与観察および半構造化インタビューをおこなっているため、「認知」してもらったら嬉しいという想い、かれらの「オタク」意識など、表面的には出てきにくいことばや認識が抽出できている。これが現代社会の何を表しているのか、という問いまで突き詰めてほしかったが、ひとつの特論として興味深い。
キーワード1 K-POPアイドル
キーワード2 ファン
キーワード3 サセン
キーワード4  
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