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学科 社会学科
年度 2015
ゼミ名 鵜飼 孝造
タイトル 同族企業経営者におけるリーダーシップ -リーダーシップの発現と継承-
内容 リーダーシップとは、何なのであろうか。社会では、様々なものの枠組みの変化のスピードが加速度的に速まったせいか、リーダーを求める声が目立ってきているように思える。殊更、企業にとっては重要な問題である。いかなる企業にとっても経営者の選手は大事だか、その中でも特に企業の長期的な存続のために、その重要性を高く位置付けている同族企業は、このリーダーシップについて何か独特な性質を持っているのではないかと考え、調べるうちに、それがサーバントとレジリエンスのリーダーシップという結論にいたった。この二つの本質は利他性である。現在の社会状況のなかだからこそ、以前は有効と思われていたカリスマによる強権的なリーダーシップよりも、変化に柔軟できるサーバントやレジリエンスを持ったリーダーシップが有効になった。強権的で自己的なリーダーシップから脱出し、利他の精神でみんなに奉仕することで、組織が効率化し、大きな利益を生み出すことになった。それは、カリスマによる管理よりも、頂点から末端も自由意志で工夫することでしか、組織の維持や機能が働かないような社会構造になっていったからであろう。
講評 同族企業に注目してリーダーシップを考えようという論文である。その経営者は、ワンマンで強引さを持つリーダーシップを思い浮かべるが、むしろ打たれ強い利他的な性質をもっているという。著者は天性のリーダー資質の持ち主であるが、特殊な同族企業のリーダーシップに注目したのは、自らのリーダー観の見直しを迫られているのではないかと邪推する。社会が変わったのである。
キーワード1 リーダーシップ
キーワード2 同族企業
キーワード3 利他性
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