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学科 | 社会学科 |
年度 | 2015 |
ゼミ名 | 鵜飼 孝造 |
タイトル | 韓国におけるホームレスの実態と支援の事例 |
内容 | ホームレスに対する韓国社会の対策は通貨危機という国家的危機状況で応急措置として実施されざるを得なかったが、以降に展開されている韓国経済の両極化と不平等の深化、労働市場の不安定性の深化などの環境的変化を考慮すると、ホームレス問題は一時的な問題ではなく、わが社会が長期間抱えて行かなければならない問題であることがますます明確になってきている。不可能であるだろうが、現在のホームレスが全て正常な社会構成員として復帰するとしても、新たなホームレスが再び満たされる可能性が多い。このような現象は、韓国より、より豊かなものと評価される、あるいは福祉システムがさらに発達されていると評価される多くの西欧福祉国家が共通的に直面している課題であり、慢性的に解決困難な問題である。ホームレス問題は個人的な原因だけでなく、社会構造的な原因が複合的に作用して発生した問題であるためだろう。しかし、現在の時点に来てホームレス問題に対する関心と政策はその熱気が冷めている。したがって、この文書ではホームレス政策を始めとして福祉などの社会的安全網を構築しはじめている韓国において、現ホームレス問題を診断し、考察して見ようとしている。 |
講評 | 韓国におけるホームレス問題を著者は民間のボランティア活動から考察する。注目すべきはカソリックなど宗教家たちの支援活動である。しかもそれは海外にも広がるグローバルな性質をもち、企業の社会貢献にも影響を与えている。評者はこの論文を読んで、日本の民間活動の弱さと社会政策志向の強さを思わざるをえなかった。それは普遍的な宗教の力の弱さという他ないだろう。 |
キーワード1 | 韓国 |
キーワード2 | ホームレス |
キーワード3 | シリコンバレー |
キーワード4 | 社会的企業 |
キーワード5 | 支援 |
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