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学科 | 社会学科 |
年度 | 2015 |
ゼミ名 | 鵜飼 孝造 |
タイトル | SNS 炎上騒動と承認不安社会 |
内容 | 2013 年に高知県のローソンでアルバイト従業員が店内のアイスケースに入った写真をフ ェイスブックに投稿し、それを見た不特定多数の人から「不衛生だ」「不適切だ」というコ メントが殺到し炎上したニュースを筆者が目にしたことがこの論文の始まりである。この ような騒動は、その後度々ニュースに取りざたされた。筆者はその一連の騒動を見て、「叩 かれる側」に対し、なぜこのような不適切な行動をとったのかに疑問をもった。また、「叩 く側」に対しても、利益があるわけでもないのに探してでも叩き、個人情報を晒すなど社 会的制裁を加える過剰な様子に違和感を覚えた。そこで、バイトテロの事例を考察し「承 認不安社会」「つながりロス」「SNS の普及によるコミュニティ・コミュニケーションの変 容」がこれらの騒動に何らかの影響を与えたのではないかという考えに至った。そして、 それら3つの要因に共通する起源として、「産業化、グローバル化、情報化によって現代に 生きる人たちの価値観が多様化し、価値観を失ったため」であるという結論にたどり着い た。最後に、このような騒動を回避するための社会をデザインを提案している。 |
講評 | バイトテロのようなことがなぜ起こるのかが著者の一貫した問いである。それはテロを起こす側だけではなく、ネットで取り上げ騒ぐ人たちの問題でもある。著者の分析を要約するならば、私たちの人間関係がネット上のものに大きくシフトしたことが挙げられるだろう。そこで拡散した関係と価値観の中で自らを合理化する手段としてバイトテロが起こっていることが鋭く分析されている。 |
キーワード1 | バイトテロ・バカッター |
キーワード2 | 承認不安社会 |
キーワード3 | SNS |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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