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学科 社会学科
年度 2015
ゼミ名 鵜飼 孝造
タイトル 「結婚はコスパが悪い? ~同志社大学学生のアンケートをもとに~」
内容 結婚に対する憧れが薄まっているのは日本の若者だけではなく、多様化する世界中の流 れである。そして男女ともにコミュニケーション能力、価値観、経済力、学歴などが同等 の「同格婚」をする傾向にあり、全国の大学生を対象に行ったアンケートでも「配偶者に 経済力を求める」割合が半数を超えており、男女ともに家庭と仕事の両立を望んでいるこ とが明らかになった。女性の社会進出は今後も広がっていくものと考えられる。「経済力が 少ないから結婚できない」と考える男性、「独身の気楽さを失いたくないから結婚したくな い」女性によって、未婚化や晩婚化が今後も進んでいくのだろうか。いわゆる「コスパの 悪い結婚ならしない方がいい」のかというと、そうでもないということが今回の調査で明 らかになった。 結婚が精神的、身体的に良い影響をもたらすという論文がアメリカやイギリスで発表さ れており、日本でも既婚者の方が独身者よりも長生きするということが明らかになってい る。そして実際に、結婚し現在家族がいる男女3名にインタビュー調査を行い、結婚は「利 益」や「コストパフォーマンス」で測れるものではなく、彼らにとって人生を通した大き な喜びであることが分かった。
講評 そもそも何のために結婚するのか。独身でいるより二人で生活する方がコスパが良いからである。にもかかわらず、結婚のコスパが悪いと感じられるのは、親世代より子世代の(期待される)生涯所得が低いというかつてない時代だからではないか。ならば、同格婚をすればいいという理屈になるが、それは多くの人、特に女性にとって母親世代よりしんどい乗り気のしない選択なのだろう。
キーワード1 結婚
キーワード2 コストパフォーマンス
キーワード3 女性の社会進出
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