詳細 | |
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学科 | メディア学科 |
年度 | 2008 |
ゼミ名 | 浅野 健一 |
タイトル | 9.11とハリウッド映画 |
内容 | 2001年9月11日、ニューヨークの世界貿易センタービルに航空機が激突した同時多発テロ事件。世界中のテレビが流し続けたその映像を見て、人々は「まるでハリウッド映画のようだ」と言った。今や現代アメリカ史の分水嶺となった9.11同時多発テロ事件の、ハリウッド映画との関係を考察する。9.11にいたるまでのハリウッド映画の流れ、9.11後のハリウッド映画の姿勢とはどのようなものか。 9.11と似ているとされる90年代パニック映画。それは人種・民族の問題に対するハリウッド流の解決のつもりだった。しかし9.11後アラブ系市民へのバッシングが起きた。アラブ系に対する負のイメージを醸成していたのもハリウッド映画である。 9.11後ハリウッドはブッシュ政権のテロとの戦争を後押しする姿勢を取る。愛国心を高揚させテロを憎む映画を作り出してきた。社会情勢におもねり、反戦と正戦のサイクルを繰り返すハリウッドの姿勢は、今も昔もまったく変わらない。 |
講評 | 浅野ゼミでは9人が卒業論文を完成させたが、いずれも力作であった。沖縄の米軍基地問題とメディアを取り上げた論文が二つあり、9・11事件とハリウッド映画の関係を論じた学生もいる。また、首相の靖国神社参拝問題がポスト小泉の時代においてメディアから消えたことを問題にした論文もある。環境問題におけるマスメディアの二面性を「公害」をキーワードに論じたり、JR脱線事故の刑事責任を報道が取り上げないことを追及したりした研究もある。いずれも、報道の自由は何のためにあるかを探り、ジャーナリズムが日本では近年ほとんど機能していないことを実証したレベルの高い成果である。 |
キーワード1 | 9.11 |
キーワード2 | ハリウッド |
キーワード3 | アメリカ合衆国 |
キーワード4 | 戦争映画 |
キーワード5 | |
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