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学科 | 社会学科 |
年度 | 2015 |
ゼミ名 | 立木 茂雄 |
タイトル | 京都市内の元学区における出生率とソーシャル・キャピタルの関係について ――GISを利用した地域間分析―― |
内容 | 深刻な状態にある少子化を改善しようとさまざまな対策が行われてきたが未だ出生率は回復していない。 その要因を先行研究からニーズのミスマッチと導きだし、「ソーシャル・キャピタルと合計特殊出生率との間に正の相関がある」(内閣府2003)ことからも、今後の少子化対策理論の展開の一端を地域間におけるソーシャル・キャピタルが担っていると考えた。 本稿では京都市内の地域活動単位である「元学区」におけるソーシャル・キャピタルと出生率の関係性について、1995年から2010年にかけて実施された4年分の国勢調査から各元学区の出生率を算出し、既存するソーシャル・キャピタルの代理指数(大西絃太2014)をGIS(地理情報システム)使用して地域間の差異を可視化した。 その結果、子育てしやすいと感じている地域は出生率が高いが、ソーシャル・キャピタルが高ければ出生率も高くなるわけではないことがわかった。 つまりソーシャル・キャピタルが出生率へ直接影響しているわけではないため、出生率そのものを上げるには「子育てがしやすい」と思うような環境が必要であると言える。 |
講評 | 京都市内全222元学区の2010年国勢調査に基づく出生率が、2014年の京都市自治推進室によるソーシャル・キャピタルに関する社会調査結果から得られた「子育てのしやすさ」指標と正の相関関係があるという、政策的に貴重な知見を実証しました。 |
キーワード1 | ソーシャル・キャピタル |
キーワード2 | 出生率 |
キーワード3 | 地域間分析(GIS) |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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