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学科 | 社会学科 |
年度 | 2015 |
ゼミ名 | 立木 茂雄 |
タイトル | スクールカーストとボンド理論の関連性 |
内容 | 本研究は〈スクールカースト〉という現象が〈いじめ〉や〈不登校〉といったこれまでに教育現場において行われてきた社会学的な研究の延長として捉えられるかどうかを確かめるためのものである。 これらの先行研究としては、ソーシャルボンド理論を発展させた物を基盤としてきた。 従ってこれを確認するべく教育現場において応用、発展されたボンド理論の下位概念を独立変数の尺度として、スクールカーストの進行度を従属変数として調査票調査を行った。 結果として、スクールボンド理論における5つの下位概念の内、教師への愛着にのみ相関関係が認められた。 この結果を踏まえ、スクールカーストはこれまでに教育現場において行われてきた社会学的な研究の文脈からでは捉えることができない現象であると結論付けた。 そして、スクールカーストは生徒たちの〈他人との関係の築き方〉などの〈文化資本〉によって形成された〈仲良しグループ〉が教師から暗に与えられるクラス内の権力によって序列化、固定化される現象であると解釈した。 そしてその〈仲良しグループ〉間において対立や葛藤が起こることで〈葛藤理論〉によって示されたような〈格差〉や〈不平等感〉、そして〈共通意識〉を生むのである。 |
講評 | 「教師への愛着が高いほどスクールカーストの進行が弱い」というソーシャルボンド理論を支持する結果も得られはしたが、クラス・学校・友人・部活といった横のつながりの強弱はカーストとは無相関でした。この結果を基に異なった枠組みが考察されています。 |
キーワード1 | スクールカースト |
キーワード2 | いじめ |
キーワード3 | ソーシャルボンド |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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