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学科 | 社会学科 |
年度 | 2015 |
ゼミ名 | 立木 茂雄 |
タイトル | 社会的自我の発達によるキャリア像の変化 -海外滞在中の手記をもちいたコレスポンデンス分析をもとに |
内容 | われわれの自我は、いかにして形成されるのか。いつの時代も普遍的なこの問いに対して、社会学者のGeorge Herbert Meadは社会的自我論を用いて、以下のように説く。 「自我は、生誕のときからそこにあるのではなく、社会的経験と活動の過程のなかに生じるもの、すなわち、全体としての過程にたいする、およびその過程のなかの他の諸個人にたい する所与の個人の結果として、彼のなかで発展するものなのである」(G.H. Mead 1995:192) われわれは、日々変化する社会やコミュニティに接して生きているが、はたしてその変容はいかに個人の自我形成に影響を与えているのだろうか。 今回は、筆者自身が海外留学行っていたときの日記ログを参照し、社会との関わりのなかでいかにして社会的自我を形成しているかに注目したい。 留学滞在中をイギリス留学期・オランダ短期滞在期・ヨーロッパバックパック期の3つのフェーズに分類し、それぞれの頻出単語の変化を追い、個人が接する社会の変容と自我の形成の相関関係について考察する。 さらに、そうして生まれた社会的自我が個人のキャリア像の形成にいかに影響するかについても掘り下げたいと思う。 |
講評 | イギリスでの留学、オランダでの短期滞在、ヨーロッパでのバックパック旅行時の日記3,163行のログを解析し、異環境に自らを置くことにより生じた対他的な自己(Me)の変容が対自的な自己(I)の変容につながっていたことを実証した力作です。 |
キーワード1 | 社会的自我論 |
キーワード2 | アイデンティティ |
キーワード3 | キャリア像 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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