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学科 社会学科
年度 2015
ゼミ名 尾嶋 史章
タイトル 外見と自己との関連について―大学生を対象としたアンケート調査から―
内容  現代は外見重視社会である。近年では様々な美容アイテムや技術が台頭し、本来の自分とは異なる自分を魅せることが可能になった。そこで本論文では、身体に様々な加工を重ねることで人々は本当の自己を失ってはいないだろうかといった点に着目し計量的な分析を行う。
 大学生を対象としたアンケート調査からは、外見を重視することとアイデンティティとの関連は見られなかったが、外見を重視する人ほど他者の存在を気にしていることが明らかとなった。また、多くの大学生は自己満足のためや、他者の存在を気にして外見を整えている。自己満足のためや他者の存在のために外見を整えるのは、現代が外見重視社会であることも要因の1つであると考えられる。実際に今の日本社会に外見による不公平を感じている学生は多い。外見を重視する社会だからこそ自分のなかの理想が高くなり、他者からの目を気にするのである。
 外見重視社会において、現段階では、身体に加工することでアイデンティティを見失っている学生は少ないが、今後、更なる美容アイテムや技術が台頭するとアイデンティティを失う人がでてくる可能性は否めない。
講評  テーマとして追求したことはよく分かるのだが、後半の章が目的とした変数との関係ではなく説明変数間の関連を取り上げたため、テーマとした変数との関わりがみえにくくなった。仮説と異なる結果が出たら、ただ棄却するのではなく、それがなぜかを探求することによって、さらに発展できた可能性が高い。
キーワード1 外見
キーワード2 アイデンティティ
キーワード3 他者
キーワード4  
キーワード5  
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