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学科 社会学科
年度 2015
ゼミ名 杉本 久未子
タイトル 現代社会における身体観と美容実践との関連性 ――化粧への意識・美容整形への意識の分析を通して――
内容  近年、美容整形は人々にとって身近な存在になりつつあり、抵抗感も薄れつつある。これは、身体を「わたしが持っているもの」とみなす現代社会の身体観によるものだと考えられる。本稿では、身体を加工するという意味において共通している化粧・美容整形と現代社会の身体観との関連性について、それぞれへの意識の分析を通して考察した。
 化粧への意識が低い2名と化粧への意識が高い2名にインタビューをおこなった結果、化粧と美容整形の境界線には「整形手術の失敗や痛みへの恐怖」、「親への罪悪感」、「身体の自己所有物意識」が存在したことから、化粧への意識と美容整形への意識は現代社会の身体観と関連があることが明らかになった。
 化粧と美容整形の根底には、現代社会の身体観と儒教的思想の対立が存在するという共通点があると考えられ、化粧と美容整形はともに「今までの自分とはちょっと違う自分を味わってみたい」という好奇心から起こるものだといえる。そして、時代によって身体規範の解釈は変化し、更新され、また新たな身体観が生まれると考えられる。
講評 「現代社会における身体観と美容実践との関連性‐化粧への意識・美容整形への意識の分析を通して‐」は、近代社会の身体観が、化粧や美容整形とどうかかわっているかを先行研究およびインタビュー調査から分析した。現代女性の外見への意識と化粧への態度の関係や、化粧と美容整形を隔てる身体観の違いを考えさせられた。
キーワード1 化粧
キーワード2 美容整形
キーワード3 身体観
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