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学科 | 社会学科 |
年度 | 2015 |
ゼミ名 | 杉本 久未子 |
タイトル | 神戸電鉄粟生線の廃線が与える地域住民への影響 |
内容 | 粟生線の地域住民の多くが、交通手段として自動車やバスに依存しており、少子高齢化の影響も相まって、鉄道利用者が減ってきている実態が明らかとなった。利用者が少ないとはいえ、年間672万人と多くの人に利用されており、粟生線がなくなった場合の市民生活への影響は計り知れない。特に、高校生や高齢者などの交通弱者は致命的に思われる。地域住民においても、大半の人が粟生線の存続を望んでいるように思われるが、実際の交通行動は、利便性を理由として、自動車を利用しているのが現状だ。この点については、鉄道の利便性向上を図ると同時に、駅を中心としたまちづくり等の利用促進施策により、利用者の増加を図らなければならないまた、鉄道は単なる移動手段としてだけではなく、地域住民にとって鉄道や駅の存在自体が精神的支柱となり、地域の存立を支えているとの見方もできる。将来的に粟生線の沿線市民が本当に鉄道の存続を望むのであれば、まず地域住民全体が“危機感”を持つことが非常に重要である。地域が一体となって粟生線を支えていくことが鉄道の存続へと繋がるのではないだろうか。 |
講評 | 「神戸電鉄粟生線の廃線が与える地域住民への影響」は、対象路線を経営面、地域社会面から整理し、さらに住民インタビューを加えて問題点を指摘した。交通弱者や地域のアイデンティティのための鉄道の重要性を述べるとともに、存続のためには地域住民が危機感を持って取り組む必要があることを示している。 |
キーワード1 | 交通弱者 |
キーワード2 | 廃線問題の認識 |
キーワード3 | 地域資源としての鉄道 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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