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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2015 |
ゼミ名 | 上野谷 加代子 |
タイトル | 児童人権擁護の課題と展望―日本の虐待観の歴史から見て― |
内容 | 児童虐待事件や体罰問題のニュースではよく「しつけ(教育)のつもりでやった」という言葉を耳にする.また,「昔はあれくらい普通だったし,そうやって皆育ってきた」という意見も聞くことがある.こうした価値観がある一方で,児童の人権侵害の発見はほぼ完全に周囲の大人の価値観に委ねられているという現状もある.本論文では,日本において児童虐待に対する価値観がどのように変遷してきたかを明らかにした上でその傾向や課題,展望を論じている.第一章では古代~児童虐待防止法成立以前の変遷を概観,第二章・第三章では新聞記事や統計等から児童虐待防止法成立後の変遷を論じている.終章では一章~三章を踏まえた考察行い,課題と展望を述べている. |
講評 | 本論文では、一般的に、児童虐待や体罰事件をしつけや昔はみな経験したなど、という言葉にたいして、鋭く批判し、こうした児童の人権侵害の発見は周囲の大人の価値観に委ねられているという現状も指摘している。 本論文では,日本において児童虐待に対する価値観がどのように変遷してきたかを、古代~児童虐待防止法成立以前の変遷、児童虐待防止法成立後の変遷に焦点を当て論じている。そして、新聞記事や統計等から考察し、課題と展望を述べている。文献を丁寧に 解読し、児童観を人権意識に基づき形成していく必要性を述べている素直なよい論文である。 |
キーワード1 | 児童虐待 |
キーワード2 | 歴史 |
キーワード3 | 虐待観 |
キーワード4 | 人権擁護 |
キーワード5 | |
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