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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2015 |
ゼミ名 | 木原 活信 |
タイトル | 薬物依存症者の回復について -京都府下の当事者活動を通して- |
内容 | 2010年における覚せい剤事犯の検挙人員は全薬物事犯における検挙人員の8割弱を占めるにいたっている。(2012,厚生労働省)さらに, 検挙人員の58.0%が再犯者という事実があり, その問題は深刻である。再犯率が高いという点はすべての薬物事犯に共通する。そこには「薬物依存症」という障害が隠れている。「依存症」の問題に着目して薬物問題を解決する上では法律・医療・福祉など多様な面からの対応が求められる。 本論では, 薬物依存症の一番の回復方法として挙げられている自助グループに着目した。京都府下のある当事者活動を通して, 薬物依存症者が回復していくためのポイントは何なのかを明示し, 今後薬物依存症者に福祉としてどのような支援が出来るのかを考える。「他者との関係を通して自分自身の生きなおしをすること」をポイントとし, 「安心して人とつながれる場」を保障することが福祉としての今後考えられる支援であると結論づけた。 |
講評 | 「薬物依存症」の問題を解決する上では法律・医療・福祉など多様な面からの対応が求められるが, 本論では, 薬物依存症の一番の回復方法として挙げられている自助グループのあり方に着目して, 実際に当事者活動を通して「他者との関係を通して自分自身の生きなおしをすること」, 「安心して人とつながれる場」を保障することが重要であると結論づけた。 著者自身が, 精神保健福祉実習, ボランティア等でかかわった臨床・実践をもとに, 問題意識を深化させて研究調査を実施するなど, 集中してこの論文執筆にかかわることができたことは高く評価できる。今後, ソーシャルワーカーとして更に実践のなかでこれらの見地を更に広げていってもらいたい。 |
キーワード1 | 薬物依存 |
キーワード2 | 自助グループ |
キーワード3 | 生きづらさ |
キーワード4 | 医療機関 |
キーワード5 | |
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