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学科 | メディア学科 |
年度 | 2008 |
ゼミ名 | 浅野 健一 |
タイトル | プロ野球中継はどこへ行くのか ~巨人戦の視聴率からプロ野球の今後を考える~ |
内容 | 日本のプロ野球界は創世記の頃から、読売巨人軍を中心に動いてきた。1953年に始まったテレビ放送でも、野球の話題は常に巨人に関する内容であり、また巨人を題材にしたアニメーションまで登場するほど、巨人は社会現象となった。巨人戦の中継は、テレビ局側にとって20%以上の高視聴率が計算できる強力な番組であったが、1990年代あたりから陰りを見せ始める。2000年以降は急激に伸び悩み、現在では一桁を記録することも珍しくない。地上波での中継数も毎年減少傾向である。視聴率が低迷している背景は、市民のテレビ視聴に対する姿勢、日本人選手のメジャーリーグ進出など、プロ野球界内外で存在している。 この論文では、巨人戦の視聴率が低迷している理由を分析する。それを踏まえた上で、スポーツビジネスの観点から、巨人に依存していたプロ野球界とメディアの関係、欧米諸国のスポーツ中継の現状の利点と問題点を取り上げ、今後、日本のプロ野球とメディアはどのように関わりを持って、発展していくのかを考察する。 |
講評 | 浅野ゼミでは9人が卒業論文を完成させたが、いずれも力作であった。沖縄の米軍基地問題とメディアを取り上げた論文が二つあり、9・11事件とハリウッド映画の関係を論じた学生もいる。また、首相の靖国神社参拝問題がポスト小泉の時代においてメディアから消えたことを問題にした論文もある。環境問題におけるマスメディアの二面性を「公害」をキーワードに論じたり、JR脱線事故の刑事責任を報道が取り上げないことを追及したりした研究もある。いずれも、報道の自由は何のためにあるかを探り、ジャーナリズムが日本では近年ほとんど機能していないことを実証したレベルの高い成果である。 |
キーワード1 | テレビ |
キーワード2 | スポーツ |
キーワード3 | プロ野球 |
キーワード4 | 視聴率 |
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