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学科 | メディア学科 |
年度 | 2008 |
ゼミ名 | 浅野 健一 |
タイトル | バラエティー放送番組の変遷 ~コントを中心とした移り変わり~ |
内容 | コントとは笑いによる寸劇のことを指す。その起源は日本では、1200年前に中国から伝わった散楽である。散楽はその後様式を変え、室町時代には狂言として、広く庶民に親しまれることになる。 江戸時代になると、幕府の式楽として形式ばったものになってしまった狂言だが、新たに俄という伝統芸能が、庶民の間で広く流行する。俄とは当時の歌舞伎をもじって即興で行う芸のことであり、コントが持つ即興性・風刺性はこの俄によって培われたのである。 明治・大正時代には、俄から喜劇と変化して、曾我廼家一家をはじめとした芸人たちが、寄席や演芸場で人気を博した。また浅草のカジノ・フォーリーでは、アメリカやフランスの外国のコメディに影響をうけた榎本健一(エノケン)や古川緑波(ロッパ)が、歌や踊りを取り入れた新しいショーを展開していく。そんな中コントも多様に変化していき、喜劇やショーの幕間などで盛んに演じられていく。 ラジオが誕生し、ラジオがメディアの筆頭になると、コントは漫才や落語といった演芸に一歩ひけをとるが、テレビの時代になると、吉本新喜劇・コント55号・ドリフターズといった芸人が時代の流行に乗せたコントを披露し、お茶の間を席巻する。そして、60年代後半から70年代にかけてのMANZAIブームによって、お笑いの客層が一気に若年化し、現在に至る。 |
講評 | 浅野ゼミでは9人が卒業論文を完成させたが、いずれも力作であった。沖縄の米軍基地問題とメディアを取り上げた論文が二つあり、9・11事件とハリウッド映画の関係を論じた学生もいる。また、首相の靖国神社参拝問題がポスト小泉の時代においてメディアから消えたことを問題にした論文もある。環境問題におけるマスメディアの二面性を「公害」をキーワードに論じたり、JR脱線事故の刑事責任を報道が取り上げないことを追及したりした研究もある。いずれも、報道の自由は何のためにあるかを探り、ジャーナリズムが日本では近年ほとんど機能していないことを実証したレベルの高い成果である。 |
キーワード1 | コント |
キーワード2 | MANZAIブーム |
キーワード3 | 漫才 |
キーワード4 | 喜劇 |
キーワード5 | |
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