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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2015 |
ゼミ名 | 黒木 保博 |
タイトル | 医療観察法と精神保健福祉士の現状と課題 |
内容 | 近年,マス・メディアで犯罪者の責任能力について取り上げられることが多くなってきた.近年できた医療観察法は責任能力のない,つまり触法精神障害者と呼ばれる者たちのためにできた法律である.しかしこの法律には反対意見も多い.筆者はこの医療観察法に着目した.そして,反対意見が多い中で施行された本法律をよりよくしていくために,その目的を果たすために何が不足しているのか,特に触法精神障害者が社会復帰するために必要なものとその支援を行う社会復帰調整官の働きについて考える.そして今後の展望のためを考えるものとする. |
講評 | 1, 18名の提出であった。 2, 例年通りにゼミでの発表内容も含めての「卒論作成準備」は、二極化した。設定と文献収集リストは、ほぼ一斉にでてきたものの、卒論作成への熱意?や積極性で「格差」が出てきたと思われる。 3, 着眼点については、各自の問題性・課題について、自分の思いと証しからよく理解できた。 4, 論旨の明快性(一貫性)、構成力に関しては、よくできている論文が多かった。19, ゼミでは常々「激励」の意味を込めて伝えてきたことがある。卒論作成過程と提出できた卒論内容こそが大学生時代の学びの集大成である。講義科目はいわば「受動的姿勢」で良かったが、卒論作成は主体的、能動的に創り出していく姿勢が問われた。4年間の学んだ知識、読破した書籍、論文から得た内容や理解力、実習などでの経験、日頃からの情報収集力の集大成である。 6, すなわち各自の「福祉の視点」が明確になっているかが問われることになる。 各自のいろいろな動機から徐々にテーマを絞り、文献や資料を集め、これを読破・分析・整理して、自分の仮説を導き出し、それを論証するために論文を書いたという事実が、卒論の成果として残ったと思う。多くのゼミ生は自分自身との戦いであったと思う。苦しい思いをしながら作成作業をした。多くの人はこのような長文を書くことは今後の人生においては経験しないであろう。自分はあの卒論を書き上げたのだという自信だけはもって卒業して欲しい。もちろん、自分に厳しく自分を鼓舞して作成に立ち向かった人と、できるだけ自分との戦いは消極的で調整しながら作成した人とに区分できるかもしれない。 |
キーワード1 | 医療観察法 |
キーワード2 | 触法精神障害者 |
キーワード3 | 社会復帰調整官 |
キーワード4 | 社会復帰 |
キーワード5 | |
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