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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2015 |
ゼミ名 | 小山 隆 |
タイトル | 社会的養護のあり方として家族の再統合と里親を考える ー児童虐待の子どもと親の抱えるニーズの観点からー |
内容 | 児童虐待は年々増加し深刻さを増している。昨年度の児童相談所における、児童虐待対応件数が88,931件に上っている。児童虐待問題は子育て時には、密接な関わりがあると同時に、児童虐待の分析や法整備を通して、早急に取り組まなければならない社会問題でもある。国は、児童虐待の発生予防、早期発見・早期対応、子どもの保護・支援、保護者支援などを掲げ、虐待対応策の一つとして積極的に家族再統合を進めている。本稿では、まず多様化する家族関係から子育て家庭の置かれている状況を取り上げ、社会全体での子育てを述べ、児童虐待問題から社会的養護を考える。施設や里親制度があるにもかかわらず、なぜ虐待が発生した家庭に被虐待児を戻し、家族を再構築する実践を進めるのかを考察する。また支援プログラムを挙げ子どもと親のニーズの観点から、児童相談所の対応策を明らかにし、虐待対応策の流れの中で家族再統合と里親の位置付けを述べる。 |
講評 | 施設養護や里親制度などがありながら、虐待が行われていた実家庭に何故子どもたちを再統合することを目指すのか。本論文は、この重要な問いに取り組もうとしたものです。この困難な問いに完全に答えるところにまでは至っていませんが、さまざまな家族再統合を支えるプログラムを紹介したうえで、「家族再統合が難しいと見極める専門職の眼」の大切さや、「たとえ元の家庭に戻ることが困難であったとしても」なお親子の関わりを高い頻度で保つための努力が必要であることについて論じるなど、テーマに向けての努力を感じられる卒論でした。 |
キーワード1 | 児童虐待 |
キーワード2 | 家族再統合 |
キーワード3 | 里親 |
キーワード4 | 社会的養護 |
キーワード5 | |
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