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学科 社会福祉学科
年度 2015
ゼミ名 小山 隆
タイトル 医療ソーシャルワーカーの必要性 ー福祉専門職としての役割を考えるー
内容  人々の生活の中に「医療」は深く根付いている.医療機関においては,医師や看護師をはじめとした様々な医療専門職が活躍している.そのようなフィールドの中で,福祉専門職としての医療ソーシャルワーカーはどのような役割を求められているのだろうか.
 今日の日本の医療現場は,医療費の削減や在院日数の短縮化などによって,国家レベルで変化してきている.その変化に患者が振り回されてしまうことは食い止めねばならない.医療現場が変容してきたことで,利用者である患者やその家族の視点と要望も変わってきた.「疾病を治療する医療」から「地域生活につなぐ医療」が目標とされ,医療機関にも包括的なサービスが求められるようになり,医療と福祉の連携が必要不可欠となってきている.また,高齢化や病院の機能細分化などを背景に,援助を必要とする患者や家族が増加してきている.こういった問題に医療ソーシャルワーカーがどのように携わっていくべきかを考える.福祉を専門とする医療ソーシャルワーカーだからこそ可能な支援,そして医療ソーシャルワーカーの必要性を明らかにしていきたい.
講評  医療ソーシャルワーカーの現代的役割について論じた研究です。近年の在宅医療の重視の中で、「患者や家族の視点に立って医療から生活へとつないでいく役割」の中心を医療ソーシャルワーカーが果たすべきだという問題意識をベースに、医療専門職との連携の大切さを論じています。さらにはソーシャルワーカーの医療分野での定着化のために必要なものとして、資格化の問題について触れ、サービスの質の向上の必要性についても論じています。医療ソーシャルワーカーに固有の国家資格が必要であるかどうかは意見の分かれるところですが、重要な論点であることは間違いなく大切な指摘であったと思います。
キーワード1 医療ソーシャルワーカー
キーワード2 福祉専門職
キーワード3 連携
キーワード4 必要性
キーワード5  
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