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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2015 |
ゼミ名 | 小山 隆 |
タイトル | 福祉専門職の人材確保・定着に向けて |
内容 | 近年の日本社会において、福祉専門職の人材不足が社会問題となっている。 特に、団塊の世代が65歳以上となった今、空前の超高齢社会を迎え、介護分野では人材不足が顕著である。また、高齢者分野だけでなく、言わずもがな、児童分野、例えば保育士についても共働き世帯が増えるに伴って保育サービスの需要が今後もさらに拡大していくに違いない。また、障害者福祉の分野・貧困の問題にあたっても福祉サービスを利用する者の数は増大している。必然的に対応する専門職の人数も確保しなければならない。こうした各分野の状況から、福祉専門職の増員は早急の課題だと言えよう。 しかし、現状として労働条件、イメージ、業務のあいまいさなど、就職する前にも就職してからも課題が山積しており、スムーズに人材確保が行われず、需要に追い付かない状況にある。 では、福祉人材を確保するにはどのような策が必要であろうか。この論文では、現在の福祉専門職の状況を踏まえたうえで、就職するにあたってどのような課題があるのかを明らかにし、これからの展望についていくつかの策を提案したい。 |
講評 | 福祉人材の不足が「話題になる」ことは多いですが、そのことについて「論じられる」ことはそれほど多くないように思います。本研究はそのことを扱ったものです。様々なデータを用いて、給与が安い、満足度が低いといった福祉業界に対する「常識」を、必ずしも福祉業界に限らず広く他の業界にも共通するものであることなどを明らかにしています。また人材確保・定着のための努力として、障害者等の福祉サービスの利用者が積極的に自ら発信し偏見や思い込みを減らしていくことや、福祉専門職の3kなどのイメージを払拭していくためのワーカーによる情報発信(例えば「介護男子スタディーズ」)などの紹介も興味深いものでした。 |
キーワード1 | 福祉専門職 |
キーワード2 | 人材確保 |
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