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学科 | メディア学科 |
年度 | 2015 |
ゼミ名 | 竹内 長武 |
タイトル | 現代観光における「本物」を探求する意欲 |
内容 | 本論は現代の観光行為を考察する。現代観光は、19世紀中頃に西欧社会に出現してから、現代人の娯楽生活において不可欠な一部分になるまで大きく変化した。観光客が観光地で見る風景の真実性と、観光客がそれに対する態度を取り上げ、現代観光を検討する。第一章では、大昔から観光が人と関わりはじめて、徐々に日常生活で重要な一部になってきた過程を考察し、観光がどのように世界各国の人々の生活に定着したかを述べる。第二章では現代の観光行為を「イメージを確認するタイプ」「本物を求めるタイプ」「『偽物』を求めるタイプ」という三つの類別に分けて考察する。その三つのタイプの間の分界点はいつでも明白しているのではないにもかかわらず、観光行為の背後に隠されている「本物」を探求する意欲は、それぞれ異なり、社会の発展によって変化しつつあるのである。第三章では幕末時代に遡って、紙媒体やラジオなどのメディアが観光の宣伝活動において果たした役割について検討する。 |
講評 | 現代の観光という行為を、歴史的にまた人々の意識のありようから考察した論文。かつて宗教行事や修行の方法であった旅が、近代の観光に変化していく。そのあいだに、人々の意識がどう変化したかを、3つの次元に分けて考察している。また同時に、そうした変化の推移に、新聞、ラジオ、テレビ等のメディアがどういった役割を果たしたのかを論じている。手堅い論考である。 |
キーワード1 | 現代観光 |
キーワード2 | メディア |
キーワード3 | 疑似イベント |
キーワード4 | ブーアスティン |
キーワード5 | ディズニーランド |
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