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学科 メディア学科
年度 2015
ゼミ名 小黒 純
タイトル テレビドキュメンタリーの中の医師像ーNHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』の事例からー
内容  本論文では、NHKの『プロフェッショナル 仕事の流儀』というドキュメンタリー番組を手がかりとして当番組が描く医師像を明らかにすることを目的とした。
分析方法は、今まで当番組が「医師」をテーマとした作品27本の中から4本を選んで視聴し、患者との接し方や医療についての考え方など10項目を用意し、各回ごとに見られる要素を分析し、『プロフェッショナル』が描く医師像を明らかにするというものだ。分析した結果、『プロフェッショナル』が描く医師には「世間から医師として評価されている」や「手術だけではなく患者のその後の人生も考えている」など11の要素が明らかとなった。 考察としては、明らかになった11の要素が移植外科医や肝臓外科医など専門領域が異なっていたとしてもプロフェッショナルな医師には備わっており、当番組がそれを描こうとしていることが示唆された。
 今後の課題はテレビドキュメンタリー研究の充実である。ドキュメンタリーは今を伝えるニュースとは違い、何十年前の出来事さえも取り扱う存在である。私たちが生まれる前の出来事などを知り、理解を広めるために社会的に必要不可欠なものであると考える。本論文がきっかけとなりテレビドキュメンタリー研究をしようとする人達が増え、社会的にテレビドキュメンタリーの地位が上がることを願っている。
講評  今年度は前年度に続き最大規模の20人を超えるゼミとなった。就職活動が後ろ倒しになったことも影響し、指導は困難を極めた。2~3人を除き、なかなかスイッチが入らなかったからである。全体としての取り組みに遅さは、間違いなく“記録的”であり、気象庁の表現を真似すれば“これまで経験したことのないレベル”だった。
 前年度は11月に行った「卒論合宿」に代わるものとして、12月3日に、大学院博士課程の樋口摩彌さんの協力を得て、終日の「特別ゼミ」を設定した。しかし、姿を現したのはわずか8人。この時点でも半数以上は、スイッチが入っていなかったことになる。
 愛用のオレンジ色のフリクション・ボールを何本消費しただろうか。チェックしては、ScanSnap でスキャンし、添付ファイルとしてメールで返送するという繰り返し。クリスマスイブ前日には、提出を予定していた全員が姿を見せた。
 土壇場の頑張りで帳尻を合わせた例が多々あった。最後の数週間の取り組みで、かなりのレベルに引き上げて、完成させた、ということだ。その馬力には感心させられた。もともと先行していた中には、修士レベルというものもあった。
 1月に入ってからの卒論発表会では、「やっていて楽しかった」「提出締め切りが来てしまったが、もっと続けていたかった」という感想も。指導教員へのリップサービスでなければよいのだが・・・。
 今年度は例年以上に、先行研究のレビューをしっかり行うように指導した。また、研究目的が明確かどうかにも、厳しいハードルを課した。進み方は最も遅くても、出来映えは一定水準に達したものが揃った。
 指導する側にとっても、大いなる学びと発見の機会を得ることになった。このメンバーに出会えたこと、そして一緒に卒論に向き合ったことを感謝している。お疲れさま、そして、ありがとう。
キーワード1 『プロフェッショナル仕事の流儀』
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