詳細 | |
---|---|
学科 | メディア学科 |
年度 | 2015 |
ゼミ名 | 小黒 純 |
タイトル | 浦和レッズ「JAPANESE ONLY」横断幕問題をメディアはどう報道したか――ヘイトスピーチという表現使用の有無―― |
内容 | 本論文では、2014年3月8日に埼玉スタジアム2002で行われたJリーグディヴィジョン1浦和レッズ対サガン鳥栖戦で一部サポーターによって掲げられ、大きな話題となった「JAPANESE ONLY」横断幕問題についてメディアはどう報道したかということをまとめている。研究対象は全国紙、全国スポーツ紙、雑誌で、2014年3月9日から4月8日の1か月間の記事を選択し、面積調査と記事内容分析を行った。 面積調査では全国紙3紙と、全国スポーツ紙2紙を比較した結果、朝日新聞の記事量が最も多いことが分かった。また記事内容分析では、朝日新聞以外はヘイトスピーチというワードを一切使っていないこと、人種差別や浦和レッズの対応に関して一般紙2紙が厳しく言及していること、無観客試合に対しては雑誌が否定的だったこと、日本サッカー協会の対応に関してはどの紙面も肯定的だったことが判明した。 日本の多くのメディアは今回スポーツとヘイトスピーチを関連付けて報道していないため、今後その2つの関わりをどう報道していくかが重要となってくる。 |
講評 | 今年度は前年度に続き最大規模の20人を超えるゼミとなった。就職活動が後ろ倒しになったことも影響し、指導は困難を極めた。2~3人を除き、なかなかスイッチが入らなかったからである。全体としての取り組みに遅さは、間違いなく“記録的”であり、気象庁の表現を真似すれば“これまで経験したことのないレベル”だった。 前年度は11月に行った「卒論合宿」に代わるものとして、12月3日に、大学院博士課程の樋口摩彌さんの協力を得て、終日の「特別ゼミ」を設定した。しかし、姿を現したのはわずか8人。この時点でも半数以上は、スイッチが入っていなかったことになる。 愛用のオレンジ色のフリクション・ボールを何本消費しただろうか。チェックしては、ScanSnap でスキャンし、添付ファイルとしてメールで返送するという繰り返し。クリスマスイブ前日には、提出を予定していた全員が姿を見せた。 土壇場の頑張りで帳尻を合わせた例が多々あった。最後の数週間の取り組みで、かなりのレベルに引き上げて、完成させた、ということだ。その馬力には感心させられた。もともと先行していた中には、修士レベルというものもあった。 1月に入ってからの卒論発表会では、「やっていて楽しかった」「提出締め切りが来てしまったが、もっと続けていたかった」という感想も。指導教員へのリップサービスでなければよいのだが・・・。 今年度は例年以上に、先行研究のレビューをしっかり行うように指導した。また、研究目的が明確かどうかにも、厳しいハードルを課した。進み方は最も遅くても、出来映えは一定水準に達したものが揃った。 指導する側にとっても、大いなる学びと発見の機会を得ることになった。このメンバーに出会えたこと、そして一緒に卒論に向き合ったことを感謝している。お疲れさま、そして、ありがとう。 |
キーワード1 | ヘイトスピーチ |
キーワード2 | 無観客試合 |
キーワード3 | 浦和レッズ |
キーワード4 | サッカー |
キーワード5 | JAPANESE ONLY |
戻 る |