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学科 メディア学科
年度 2015
ゼミ名 小黒 純
タイトル 競馬のラジオ実況放送に関する研究―聴取者の求める情報の検証―
内容  本論文では、ラジオ競馬実況において聴取者の求める情報とその伝達の現況について述べた。まず、聴取者の求める情報を実際のラジオ実況と競馬の性質から「実況の構造」として定義を行っている。 加えて、検証レース(全85レース)をタイム差、レース展開によりそれぞれをカテゴリーごとに分類した。その後、実況の最重要部分として定義した「ゴール前30秒間」に重点を置き、カテゴリーごとの馬名発話割合の算出と検証を行った。
 検証の結果、多くのレースにおいて1着馬名が多く発話されていたが、上位勢が混戦のレースでは違いが見られた。 また、1着馬に限らず後続馬についても聴取者が求めている情報を適宜提供しているレースも存在した。
 競馬では、万に一つとして同じレースはない。しかし、競馬実況においては必要な情報を事前準備も含めて取捨選択し取り上げる事が聴取者の求めるラジオ放送に繋げる上で必要不可欠なものと考えられる。
講評  今年度は前年度に続き最大規模の20人を超えるゼミとなった。就職活動が後ろ倒しになったことも影響し、指導は困難を極めた。2~3人を除き、なかなかスイッチが入らなかったからである。全体としての取り組みに遅さは、間違いなく“記録的”であり、気象庁の表現を真似すれば“これまで経験したことのないレベル”だった。
 前年度は11月に行った「卒論合宿」に代わるものとして、12月3日に、大学院博士課程の樋口摩彌さんの協力を得て、終日の「特別ゼミ」を設定した。しかし、姿を現したのはわずか8人。この時点でも半数以上は、スイッチが入っていなかったことになる。
 愛用のオレンジ色のフリクション・ボールを何本消費しただろうか。チェックしては、ScanSnap でスキャンし、添付ファイルとしてメールで返送するという繰り返し。クリスマスイブ前日には、提出を予定していた全員が姿を見せた。
 土壇場の頑張りで帳尻を合わせた例が多々あった。最後の数週間の取り組みで、かなりのレベルに引き上げて、完成させた、ということだ。その馬力には感心させられた。もともと先行していた中には、修士レベルというものもあった。
 1月に入ってからの卒論発表会では、「やっていて楽しかった」「提出締め切りが来てしまったが、もっと続けていたかった」という感想も。指導教員へのリップサービスでなければよいのだが・・・。
 今年度は例年以上に、先行研究のレビューをしっかり行うように指導した。また、研究目的が明確かどうかにも、厳しいハードルを課した。進み方は最も遅くても、出来映えは一定水準に達したものが揃った。
 指導する側にとっても、大いなる学びと発見の機会を得ることになった。このメンバーに出会えたこと、そして一緒に卒論に向き合ったことを感謝している。お疲れさま、そして、ありがとう。
キーワード1 競馬
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キーワード3 ラジオ
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