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学科 メディア学科
年度 2015
ゼミ名 小黒 純
タイトル メディアの観点から見る公共サインシステムの在り方?空港と駅のピクトグラム比較から?
内容 本論文では、「情報を正しく、分かりやすく伝える」というメディア的観点を持って、鉄道ターミナルにおける公共サインと空港における公共サインを比較している。その事例として、JR三ノ宮駅と神戸空港を挙げている。鉄道駅と空港のどちらが、より身体障害者、外国人、健常者等にとって分かりやすいものなのか、またどの点が優れているかを考察した。
筆者は、三ノ宮駅と神戸空港を訪問し、二次交通までの各メイン動線から見える公共サインの大きさ、設置場所等を観察した。その結果、空港サインは、デザインに統一性があり、サインの大きさも高齢者等の弱視者にとって見やすい大きさであった。一方、鉄道サインは、一つのサインにおける情報量が多いため、文字の大きさが弱視者にとって理解し難いものだった。
超高齢化社会になりつつある日本にとって、今後も不可欠となる公共サインについて、メディア的観点をもって進歩させていかなければならないと考えられる。
講評  今年度は前年度に続き最大規模の20人を超えるゼミとなった。就職活動が後ろ倒しになったことも影響し、指導は困難を極めた。2~3人を除き、なかなかスイッチが入らなかったからである。全体としての取り組みに遅さは、間違いなく“記録的”であり、気象庁の表現を真似すれば“これまで経験したことのないレベル”だった。
 前年度は11月に行った「卒論合宿」に代わるものとして、12月3日に、大学院博士課程の樋口摩彌さんの協力を得て、終日の「特別ゼミ」を設定した。しかし、姿を現したのはわずか8人。この時点でも半数以上は、スイッチが入っていなかったことになる。
 愛用のオレンジ色のフリクション・ボールを何本消費しただろうか。チェックしては、ScanSnap でスキャンし、添付ファイルとしてメールで返送するという繰り返し。クリスマスイブ前日には、提出を予定していた全員が姿を見せた。
 土壇場の頑張りで帳尻を合わせた例が多々あった。最後の数週間の取り組みで、かなりのレベルに引き上げて、完成させた、ということだ。その馬力には感心させられた。もともと先行していた中には、修士レベルというものもあった。
 1月に入ってからの卒論発表会では、「やっていて楽しかった」「提出締め切りが来てしまったが、もっと続けていたかった」という感想も。指導教員へのリップサービスでなければよいのだが・・・。
 今年度は例年以上に、先行研究のレビューをしっかり行うように指導した。また、研究目的が明確かどうかにも、厳しいハードルを課した。進み方は最も遅くても、出来映えは一定水準に達したものが揃った。
 指導する側にとっても、大いなる学びと発見の機会を得ることになった。このメンバーに出会えたこと、そして一緒に卒論に向き合ったことを感謝している。お疲れさま、そして、ありがとう。
キーワード1 公共サイン
キーワード2 ピクトグラム
キーワード3 サインシステム
キーワード4 公共交通機関
キーワード5  
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