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学科 メディア学科
年度 2015
ゼミ名 小黒 純
タイトル  
内容  本論文では、近年グルメサイト『食べログ』が普及したことで飲食店がどのような影響を受けたかについて研究した。その方法は、まず新聞記事・雑誌記事から「やらせ問題」、「訴訟問題」などの『食べログ』にまつわる問題や飲食店側の意見を調査した後、筆者独自に3店舗へのインタビュー調査を行うというものだ。
 結果、事前に調べた内容とインタビュー調査の内容には一致する点が多いことが明らかとなった。主に『食べログ』の「店舗情報が勝手に掲載されるシステム」と、「レビュアーが書く無責任な口コミ」が原因となり、飲食店側へ悪影響を及ぼしていることが分かった。
 ユーザーに焦点をあてた『食べログ』のシステムには、飲食店側からの不満が多い。飲食店側からも好まれるグルメサイトとなるためには、定期的に飲食店側と確認を取り合ったり、問題が起きた際に丁寧に対応するなどの必要があると考えられる。
講評  今年度は前年度に続き最大規模の20人を超えるゼミとなった。就職活動が後ろ倒しになったことも影響し、指導は困難を極めた。2~3人を除き、なかなかスイッチが入らなかったからである。全体としての取り組みに遅さは、間違いなく“記録的”であり、気象庁の表現を真似すれば“これまで経験したことのないレベル”だった。
 前年度は11月に行った「卒論合宿」に代わるものとして、12月3日に、大学院博士課程の樋口摩彌さんの協力を得て、終日の「特別ゼミ」を設定した。しかし、姿を現したのはわずか8人。この時点でも半数以上は、スイッチが入っていなかったことになる。
 愛用のオレンジ色のフリクション・ボールを何本消費しただろうか。チェックしては、ScanSnap でスキャンし、添付ファイルとしてメールで返送するという繰り返し。クリスマスイブ前日には、提出を予定していた全員が姿を見せた。
 土壇場の頑張りで帳尻を合わせた例が多々あった。最後の数週間の取り組みで、かなりのレベルに引き上げて、完成させた、ということだ。その馬力には感心させられた。もともと先行していた中には、修士レベルというものもあった。
 1月に入ってからの卒論発表会では、「やっていて楽しかった」「提出締め切りが来てしまったが、もっと続けていたかった」という感想も。指導教員へのリップサービスでなければよいのだが・・・。
 今年度は例年以上に、先行研究のレビューをしっかり行うように指導した。また、研究目的が明確かどうかにも、厳しいハードルを課した。進み方は最も遅くても、出来映えは一定水準に達したものが揃った。
 指導する側にとっても、大いなる学びと発見の機会を得ることになった。このメンバーに出会えたこと、そして一緒に卒論に向き合ったことを感謝している。お疲れさま、そして、ありがとう。
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