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学科 メディア学科
年度 2015
ゼミ名 小黒 純
タイトル 皇位継承問題をめぐる4大新聞論調の研究-「女系天皇」「女性天皇」に関する社説の分析を中心にして―
内容 本論文では、皇位継承問題に関する4大新聞(朝日、産経、毎日、読売)の社説を比較し、各紙女系、女性天皇に賛成か反対かを明らかにすることを目的とする。また、その結論を導くためにどのような論調で意見を表明しているかについても明らかにする。
方法としては、横手(2009)をもとに筆者が独自に8つの項目を設け、社説検証、比較を進めた。また、木村他(2006)の研究で明らかにされた4大新聞の皇室に対する敬意度とその結果を照らし合わせた。その結果、産経が女系、女性天皇の反対、ほかの3紙は賛成という結果が得られた。また、各紙の論調と敬意度には相関関係がはっきりは見られないが、ないとは言えないということも明らかになった。
考察としては、産経は男系維持のためのあらゆる方策を提示し、主張しているのに対して、朝日、読売はその方策に反対しており、毎日は男女平等の観点から女系、女性天皇に賛成していることが分かった。また、女性宮家の問題、そして有識者会議のメンバー構成についての言及が各紙少ないことも分かった。
講評  今年度は前年度に続き最大規模の20人を超えるゼミとなった。就職活動が後ろ倒しになったことも影響し、指導は困難を極めた。2~3人を除き、なかなかスイッチが入らなかったからである。全体としての取り組みに遅さは、間違いなく“記録的”であり、気象庁の表現を真似すれば“これまで経験したことのないレベル”だった。
 前年度は11月に行った「卒論合宿」に代わるものとして、12月3日に、大学院博士課程の樋口摩彌さんの協力を得て、終日の「特別ゼミ」を設定した。しかし、姿を現したのはわずか8人。この時点でも半数以上は、スイッチが入っていなかったことになる。
 愛用のオレンジ色のフリクション・ボールを何本消費しただろうか。チェックしては、ScanSnap でスキャンし、添付ファイルとしてメールで返送するという繰り返し。クリスマスイブ前日には、提出を予定していた全員が姿を見せた。
 土壇場の頑張りで帳尻を合わせた例が多々あった。最後の数週間の取り組みで、かなりのレベルに引き上げて、完成させた、ということだ。その馬力には感心させられた。もともと先行していた中には、修士レベルというものもあった。
 1月に入ってからの卒論発表会では、「やっていて楽しかった」「提出締め切りが来てしまったが、もっと続けていたかった」という感想も。指導教員へのリップサービスでなければよいのだが・・・。
 今年度は例年以上に、先行研究のレビューをしっかり行うように指導した。また、研究目的が明確かどうかにも、厳しいハードルを課した。進み方は最も遅くても、出来映えは一定水準に達したものが揃った。
 指導する側にとっても、大いなる学びと発見の機会を得ることになった。このメンバーに出会えたこと、そして一緒に卒論に向き合ったことを感謝している。お疲れさま、そして、ありがとう。
キーワード1 女系天皇
キーワード2 女性天皇
キーワード3 皇室典範に関する有識者会議
キーワード4 敬意度
キーワード5 全国紙
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