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学科 | メディア学科 |
年度 | 2015 |
ゼミ名 | 小黒 純 |
タイトル | 映画 Frozen(『アナと雪の女王』)における字幕翻訳の分析と考察 |
内容 | 本論文では、『アナと雪の女王』における字幕翻訳の制約に焦点をあて字幕翻訳を分析し、日本語字幕の特徴を量的観点、また質的観点から考察している。また先行研究である、映画『Enchanted』(魔法にかけられて)における字幕翻訳の考察と分析」(佐々木2011)をもとに、佐々木が述べている事が果たして、違う年に作られた同じディズニーという枠組みで、同じ結果が見られるのか。また、新たな字幕の特徴が明らかになるかを研究した。明らかになったこととして、佐々木が述べていたことは全て「アナと雪の女王」でも当てはまった。新たな発見として量的観点から、多少英語のセリフと意味は違っても、キャラクターのイメージと合わせている事、また、真逆のものと比較する事により一方をより少ない字幕数で強く表現できる事が明らかになった。次に、日本語字幕において主語が省略されている会話が多かった。これにより日本語、また日本人の特徴が字幕にも現れていることが分かった。質的観点からは、「音」のジョークという事で、日本語訳をしただけでは伝わらない。そこでメッセージ性を重視するため、一通りのセリフが省略されている事が明らかになった。 |
講評 | 今年度は前年度に続き最大規模の20人を超えるゼミとなった。就職活動が後ろ倒しになったことも影響し、指導は困難を極めた。2~3人を除き、なかなかスイッチが入らなかったからである。全体としての取り組みに遅さは、間違いなく“記録的”であり、気象庁の表現を真似すれば“これまで経験したことのないレベル”だった。 前年度は11月に行った「卒論合宿」に代わるものとして、12月3日に、大学院博士課程の樋口摩彌さんの協力を得て、終日の「特別ゼミ」を設定した。しかし、姿を現したのはわずか8人。この時点でも半数以上は、スイッチが入っていなかったことになる。 愛用のオレンジ色のフリクション・ボールを何本消費しただろうか。チェックしては、ScanSnap でスキャンし、添付ファイルとしてメールで返送するという繰り返し。クリスマスイブ前日には、提出を予定していた全員が姿を見せた。 土壇場の頑張りで帳尻を合わせた例が多々あった。最後の数週間の取り組みで、かなりのレベルに引き上げて、完成させた、ということだ。その馬力には感心させられた。もともと先行していた中には、修士レベルというものもあった。 1月に入ってからの卒論発表会では、「やっていて楽しかった」「提出締め切りが来てしまったが、もっと続けていたかった」という感想も。指導教員へのリップサービスでなければよいのだが・・・。 今年度は例年以上に、先行研究のレビューをしっかり行うように指導した。また、研究目的が明確かどうかにも、厳しいハードルを課した。進み方は最も遅くても、出来映えは一定水準に達したものが揃った。 指導する側にとっても、大いなる学びと発見の機会を得ることになった。このメンバーに出会えたこと、そして一緒に卒論に向き合ったことを感謝している。お疲れさま、そして、ありがとう。 |
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